佐々木希の大胆告白「大好きです!」に、阿部サダヲ「もう顔も見られない」とデレデレ!
“現代版ロビンソン・クルーソー”と評された椎名誠の同名小説を映画化した『ぱいかじ南海作戦』(7月14日公開)の完成披露試写会が6月21日(木)、新宿バルト9で開催され、出演の阿部サダヲ、永山絢斗、貫地谷しほり、佐々木希、そして細川徹監督が登壇。原作を忠実に表現するため、沖縄・西表島でのオールロケに挑んだ阿部は「『ヘルタースケルター』に対抗したわけではないですが、私、テンションが上がって冒頭で素っ裸になっています。男ならそういう時もありますよね!?」と撮影を振り返り、会場の笑いを誘った。
“ぱいかじ”とは、沖縄地方の方言で“南から吹く風”の意味。阿部演じる、失業と離婚で人生につまづいた男が、南の島でのサバイバル生活や、島で出会った仲間たちとの交流を通して、生きる力と希望を取り戻していく姿がコミカルに描かれる。メガホンを取るのは、コントユニット“シティボーイズ”のライブで作・演出を担当してきた新鋭の細川徹監督。「みんなが仲良くなった方が楽しくなる映画だと思ったので、とにかく現場がピリピリしないように心がけました。のんびりした映画なので、怒鳴らずに。まあ、普段も怒鳴りませんが(笑)」と、温かな人柄の伝わるコメント。
永山も「撮影は本当に楽しくて、終始笑いをこらえるのに必死でした。こらえきれず、笑ってしまっているシーンもあります」と明かすと、阿部も「俺もすごい面白かった! 今日の永山くんはこんなにシュッとして格好つけてますが(笑)。大丈夫かい?」と、3月にバイク事故で骨折をした永山の足を気遣いながら、「ふたりで海に入っているシーンは本当に笑っちゃっているので、是非見てください」と見どころを教えてくれた。また、貫地谷は「絢斗君と希ちゃんが大量にヤドカリをとってきて。ヤドカリを観察していました」と微笑んだ。阿部も「ずっと見ていると、ヤドカリの引っ越しが見られるんですよ」と答えるなど、チームワークも抜群で、南の島での撮影を十分に楽しんだようだ。
そして、佐々木は以前から好きな芸能人には、阿部の名前を挙げていたそうで、今回は待望の共演が叶ったことになる。「撮影に入るまで、すごく緊張していて! 実際の阿部さんはどんな人だろうって妄想を広げていました」と語り、続けて「会ってみたら、とても気さくで。もっと暗い方だと思っていたので、イメージと違った(笑)。ますます好きになりました。大好きです!」と大胆告白! これには阿部も大照れで、「撮影の序盤に、貫地谷さんから『ノゾミンは阿部さんが好きなんだよ』って聞いて。もうそれ以来、口もきけないし、顔も見られません!」と汗をかき、会場は爆笑の渦となった。
最後に監督は、「後味が非常に良い映画。ビールを飲んだような爽快感があります」と自信作をアピールした。椎名ワールドの最大の魅力である、生き生きとしたキャラクターをキャスト陣が体現。スクリーンいっぱいに広がる南の島の自然も心を癒してくれそうだ。【取材・文/成田おり枝】