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2012年本屋大賞1位「舟を編む」が松田龍平&宮崎あおいで映画化決定

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2012年本屋大賞1位「舟を編む」が松田龍平&宮崎あおいで映画化決定

発行50万部突破、現在もランキング上位に位置するベストセラーで、2012年本屋大賞第1位に輝いた三浦しをんの小説「舟を編む」が映画化されることになった。

辞書は言葉の海を渡る舟。人は辞書という舟に乗り、暗い海面に浮かび上がる小さな光を集める。本作はその辞書という“舟”を編集する=“編む”物語で、ある出版社の変わり者を寄せ集めた編集部を軸に展開する。23万語に及ぶ言葉の海に奮闘する変人編集部員の馬締光也と、その同僚たちの姿、そして馬締が下宿の孫娘・林香具矢に初めて感じたある思いを何とか言葉にし、伝えようとする、もどかしくも微笑ましいやりとりを描き出している。誰かに思いを伝えたい、つながりたい。言葉という絆を得て、それぞれの人生が優しく編み上げられていく。

2004年の設立以来、本屋大賞受賞作は1作を除きすべて映画化され、大ヒットを記録してきました。

出演は、社内で変人として持て余されていたが、人とは違う視点で言葉をとらえる才能を買われ、辞書編集部の中心を担うことになる馬締光也に、『まほろ駅前多田便利軒』(11)、『探偵はBARにいる』(11)の松田龍平が、彼が一目ぼれする下宿の大家の孫娘・板前見習いの林香具矢に、『わが母の記』(12)、『天地明察』(9月15日公開)の宮崎あおいがそれぞれ抜擢された。松田は「「辞書を作ることで、言葉と人と向き合って成長していく役が今から楽しみです」とコメント。宮崎も「初めての石井組ですが、二度目、三度目のスタッフ・キャストの方が多いので、とても楽しみにしています。石井監督の下で香具矢という大人の女性をきちんと生きることができるように頑張ります」と意気込みを語っている。

また監督を務めるのは『川の底からこんにちは』(10)で第53回ブルーリボン賞監督賞を受賞、国内外から注目を集める俊英の石井裕也だ。「15年の歳月をかけて20数万語が収録された一冊の辞書を作り上げる。小説を読んで、この途方もない作業に敢然と立ち向かっていく人間たちの姿に感動しました。一つの仕事をやり遂げるために人生を賭けるとはどういうことなのか。答えは永久に見つからないかもしれませんが、悩みながら、考えながら、映画を作っていこうと思っています。素晴らしいキャストとベテランのスタッフの方々が集まり、少し緊張していますが、同い年の松田龍平さんと共に闘えるのはとても心強く、また楽しみでもあります。登場人物たちの静かなる情熱がスクリーンからにじみ出るような、そんな映画を作りたいと思います」と熱いメッセージを寄せた。

また2004年に設立された本屋大賞は、新刊を扱う書店店員の投票によってノミネート及び受賞作品が決定される賞で、設立以来、大賞受賞作品は一作を除いて全て映画化されている。もはや本屋大賞受賞作品=映画化といっても過言ではないだろう。ちなみに過去受賞作は、2004年は『博士の愛した数式』(06)、2005年は『夜のピクニック』(06)、2006年は『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(07)、2007年は「一瞬の風になれ」(映画化はないものの、2008年にテレビドラマ化)、2008年は『ゴールデンスランバー』(10)、2009年は『告白』(10)、2010年は『天地明察』(9月15日公開)、2011年は『謎解きはディナーの後で』(2013年公開)となっている。

本作は7月下旬から9月上旬まで撮影を行い、完成は2012年12月を予定、2013年4月13日(土)に全国公開となっている。【Movie Walker】

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