2012年最も稼いだ俳優トム・クルーズ、お金も地位も名誉も全て捨ててしまった?

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2012年最も稼いだ俳優トム・クルーズ、お金も地位も名誉も全て捨ててしまった?

先日、米経済誌フォーブスが発表した「最も稼いだ俳優ランキング」(2011年5月から2012年5月までに稼いだ金額)で1位に輝いたトム・クルーズ。『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』(11)が全世界で大ヒット、日本でも53億円の興収を叩き出し(現在、日本での2012年洋画興収No.1)、レオナルド・ディカプリオやジョニー・デップ、ウィル・スミスなど、他のハリウッド俳優に大差をつけて総収入7500万ドルで見事、ハリウッドNo.1収入の座についた。

大物ハリウッド俳優としての揺るがない貫禄を見せつけたトム・クルーズだが、遂にお金も地位も名誉も全てを捨ててしまった(?)いう情報が入った。「何も持たなければ、失うものはない」。かつて賢人が言った言葉が当てはまるほど、ストイックな心を持ち、渋さ漂う己だけを信じる一匹狼と化したトム・クルーズ。一切荷物を持たず、常識的な日常生活とは無縁で、生活の全ての雑事も彼にとってはまるで関係ないという。

実はこれこそが、2013年2月に公開される『アウトロー』の主人公ジャック・リーチャーのキャラクター。ジャック・リーチャーは、元軍のエリート捜査官だったが、今は街から街へと放浪を続ける一匹狼だ。頭脳明晰でタフガイの彼は、流れ着く先で謎の事件に直面するや真実だけを追求し、正義のためには手段を選ばず、迫りくる暗殺者や巨大な陰謀に情け容赦なく真っ向から立ち向かうというヒーロー。明快な推理と、一方でワイルドでクールな射撃の腕や戦術、アクションの数々は、これまで『M:i』シリーズのイーサン・ハントや『トップガン』(86)のマーヴェリックなどのヒーローを演じてきたトム・クルーズが挑む、これまでにないタイプのアウトローヒーローなのだ。

本作が、早くもトムの新たな代表作になるのは間違いないということで、当然ながらシリーズ化の期待も膨らんでいる。その背景には、トムの新たなキャラクターへの注目度に加え、長年映画化が熱望されてきた英国の作家リー・チャイルドのベストセラー小説「ジャック・リーチャー」シリーズが満を持して映画化されたということ、確かな腕を持つクリストファー・マッカリーが監督・脚本を務めているということ、トム・クルーズが名プロデューサーのポーラ・ワグナーと6年ぶりにコンビを復活させたことが大きいようだ。

原作者リー・チャイルドは、「スクリーンの中で猛スピードで車を走らせ、悪党を次々とやっつけるのにトム・クルーズはぴったりだった」と語っており、長年愛されてきたジャック・リーチャーを遂に実写化できたのは、トムの存在があったからこそだ。クリストファー・マッカリー監督は映画ファンの中でも人気の高い『ユージュアル・サスペクツ』(96)の脚本でオスカーを受賞している人物。アクションだけでなく、サスペンス要素も巧みに操り、綿密にストーリーを練り上げる手腕は、既に『ユージュアル・サスペクツ』で証明されており、あの高揚感を再び、と期待が高まる。また、ポーラ・ワグナーは“トムの黄金時代”と言われている時を共にした心強い相棒だ。過去、日本で公開したトムの作品興行成績ベスト5には5本中4本(『ラスト・サムライ』『ミッション・インポッシブル2』『ミッション・インポッシブル』『宇宙戦争』)、彼女と組んだ作品がランクインしており、この再タッグが新たなるトムの黄金期の幕開けになるに違いない。【Movie Walker】

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