やっぱり童話は残酷だった!?名作童話に隠された闇を暴いてしまった映画とは
子供の頃、誰もが一度は語り聞かされたことのある童話やおとぎ話。だが、それらの原型となった物語には、とても残酷で、救いのないものが多いことが知られている。そんな童話の残酷性を隠すことなく描いてしまった映画『残酷メルヘン 親指トムの冒険』が10月6日(土)より公開される。
極度の貧困にあえぐ両親の手によって、森の奥に捨てられてしまった親指トムと4人の兄弟たち。彼らが森をさまよった末にたどり着いたのは、人喰い鬼が娘たちと共に暮らす立派な屋敷だった。
本作は「親指トム」「赤ずきん」「眠れる森の美女」の3つの名作童話をベースに、子供たちが鬼に食べられてしまうまでの過程を、惜しみない残酷描写で映像化している。これがあの「親指トム」なのかと思うような表現が、次々に繰り広げられていくのだ。
また、本作のもう一つの見どころとして、人喰い鬼の役を演じるドニ・ラヴァンにも注目してもらいたい。彼は『汚れた血』(86)や『ポンヌフの恋人』(91)など、レオス・カラックス監督作品の常連として知られている名優だ。最近ではあまり目立った活躍のなかったラヴァンだが、本作ではいかにも悪そうな鬼の姿に扮し、作品に何とも怪しげな雰囲気を与えている。その貫禄たっぷりのオーラはさすがとしか言いようがないほど。
2012年2月に日本で公開され、一部で話題を呼んでいた映画『禁断メルヘン 眠れる森の美女』の製作陣が送る本作。名作童話に隠された闇をあなたものぞいてみては!?【トライワークス】
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