『舟を編む』にオダギリジョーが辞書編集部のチャラ男で出演!
2012年本屋大賞第1位で、三浦しをんの同名小説を松田龍平、宮崎あおいで映画化する『舟を編む』(2013年4月13日公開)に、オダギリジョーが出演することがわかった。オダギリは、松田演じる馬締光也の同僚で、共に辞書の編集に携わるチャラ男、西岡正志を演じる。
玄武書房社員で辞書編集部のイメージとは程遠いチャラ男、西岡は辞書編集部に配属になったことに違和感を初めは感じつつも、馬締ほか辞書編集部の仲間たちと新辞書作りに取り組む。「大渡海」は俗語や若者言葉など、新しい現代語も積極的に掲載する新しい辞書で、西岡は「ダサい」などの現代語の語釈で力を発揮し、次第に辞書作りに愛情を持ち始めるという役どころだ。
プロデューサーはオダギリの印象について、「西島は調子の良い男だが、キーになる役。オダギリさんは、重みも軽さも持ち合わせる最上級の俳優。最初に仕事をしたのは『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(07)だったが、物語の中で自分の魅力を全うしつつ、周りを引き立てることができる人で、本来的な意味で上手い役者だと感じている」と語る。
本作について、オダギリは「台本を読ませていただいた時に“古き良き日本映画”の雰囲気を感じ、率直に良い本だなと感じました」と明かし、役作りに関して「西岡は、かすかな笑い、静かな笑いを担う役どころで、色々な演じ方ができる幅のある役だと思いますが、石井監督と相談しながら作っていっています」と意気込みのコメントを寄せた。
本作は、23万語に及ぶ言葉の海に奮闘する変人編集部員・馬締光也(松田)とその同僚たちの姿、そして馬締が下宿の孫娘・林香具矢(宮崎)に初めて感じたある思いを何とか言葉にし、伝えようとするもどかしくも微笑ましいやりとりを描く。【Movie Walker】