西川美和監督がほれ込んだ女子ウエイトリフティング選手って？
ロンドンオリンピックで、三宅宏実選手が女子48kg級で銀メダルを獲得し、注目を集める女子ウエイトリフティング。孤独な戦いを続けるウエイトリフティング選手が、登場人物の一人として描かれているのが、西川美和監督の『夢売るふたり』(9月8日公開)だ。
松たか子と阿部サダヲが夫婦役を演じることでも話題の本作は、火事で失った自分たちの店を再び持とうと、お金のために結婚詐欺を働く姿を描き出す。本作には、この松＆阿部演じる夫婦に騙される女性が多数登場する。結婚したい独身OL、男運の悪い風俗嬢、幼い息子を抱えたシングルマザー、そして孤独なウエイトリフティング選手だ。
西川監督は様々な職種の女性を登場させるに当たり、徹底したリサーチを行った。その時の取材で一途に競技に取り組む選手たち、そして絶妙な駆け引きを要する競技の虜となった監督は、初めてのスポーツドキュメンタリーを手がけたほどだ。
そんな本作でウエイトリフティング選手を演じるのが江原由夏。役作りのために厳しいトレーニングをこなした彼女は、最終的に67kgのバーベルを持ち上げることに成功するまでに至った。自分自身との戦いに挑むうち、次第に孤独感を感じていくようになる女性の姿をリアルに演じている。
オーディションで監督に見初められ、長期トレーニングを経て、役になりきった江原由夏のひたむきさを是非スクリーンから感じ取ってもらいたい。【トライワークス】
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