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アダム・シャンクマン監督、トム・クルーズとの仕事は「名監督になった気分」

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アダム・シャンクマン監督、トム・クルーズとの仕事は「名監督になった気分」

1980年代のロックナンバーを集めて構成されたミュージカルを、トム・クルーズ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アレック・ボールドウィン、メアリー・J・ブライジらの共演で映画化した『ロック・オブ・エイジズ』(9月21日公開)。本作でメガホンを取ったアダム・シャンクマン監督のインタビュー映像が公開された。

ジョン・トラボルタの女装演技も話題となったミュージカル映画『ヘアスプレー』(07)を監督したアダム・シャンクマン。今でこそ監督&プロデューサーとして成功しているアダム・シャンクマンだが、その経歴はダンサー、そして振付師からスタートしている。映画では『アダムス・ファミリー』(92)、『フリント・ストーン モダン石器時代』(94)、『マイアミ・ラプソディー』(95)など多岐にわたり、ホイットニー・ヒューストンやスティービー・ワンダーなどのミュージックビデオの振付も手がけている。

そんなシャンクマン監督が本作に出会ったのはブロードウェイ。根っからのミュージカル好きの彼が、「あのミュージカルほど観客が楽しんでいる作品は見たことがなかった」と語るほどの衝撃的な作品だったという。そして、舞台にも登場するカリスマロックスター、ステイシー・ジャックスは、カリスマ映画スター、トム・クルーズ以外は考えられなかったともいう。

シャンクマン監督は、トムについて、「彼の映画に対する熱意・知識・経験、そして監督への絶対的な信頼、トムと仕事をすると名監督になった気分だよ」と謙遜しながら振り返り、「彼は勝手なことはしないし、作品を最も理解している僕に、自分の役についての指示を請う。彼ほどのビッグスターがあんなに真摯で真面目だなんて本当に稀なことだよ」と、トムの映画に取り組む姿勢について驚きを隠さない。

しかし、撮影中はトム・クルーズをはじめ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アレック・ボールドウィンなど、様々なスターたちを演出しなければならなかったシャンクマン監督は、作品に集中しすぎるあまり、余裕がなかったようで、自分の指示した演出に対してクランクアップ後に驚いたという。「僕は、あのトム・クルーズに『アイ・ウォナ・ノウ』(フォリナー)を歌わせながらセックスさせていた。あれは現実だったのか?後になって、毎日頭の中で現実と向き合っていたよ。あの時は無我夢中だったからね」と思い返す。トムの歌いながらのセックスシーンも注目だが、スターたちに驚くような演出を行いながら、素晴らしい作品にまとめ上げたアダム・シャンクマン監督の手腕にこそ、是非とも注目していただきたい。【Movie Walker】


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