キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、サービスショットありのダンスシーンを公開!
1980年代のロックのヒットナンバーを集めて構成されたミュージカルを映画化した『ロック・オブ・エイジズ』(公開中)。この度、本作でヒステリックにロックを弾圧する強烈なキャラクターを演じた、アカデミー賞女優のキャサリン・ゼタ=ジョーンズによる、圧巻の歌、ダンスシーンが公開された。
本作でキャサリンが演じたのは、トム・クルーズ演じるカリスマロックスター、ステイシー・ジャックスを目の敵にするアンチロック派のリーダーでロサンゼルス市長夫人のパトリシア・ウィットモア。この役、原作舞台には登場せず、アダム・シャンクマン監督が当時の文化に対する干渉やリアリティを追及するためにティッパー・ゴア(元アメリカ副大統領アル・ゴアの夫人、ティッパー・ゴア。エンタメ産業から猥褻な要素を払拭させる活動を行った人物)をモデルに作り上げた、キャサリンのためのキャラクターなのだ。キャサリン自身も「監督から誘われて脚本も読まずに即OKしたわ。だって魅力的すぎて断るなんて無理だったもの」と語るほど、キャサリンの心をつかんだキャラクターだ。
今回公開された映像では、このウィットモアがロックを弾圧すべく、教会内で仲間のアンチロック派の女性達に向け、いかにロックが野蛮な音楽かを説いている。しかもなんとキャサリンの口からは過激な「SEX」の言葉が放たれ、大物女優とは思えないほどに、目を見開き、声を張り上げロックに対する憎悪の念をこれでもかと表情にのせている。さらに圧巻なのはその後に続くダンスシーンだ。パット・ペネターの「ヒット・ミー・ウィズ・ユア・ベスト・ショット」にのせて、キレキレのダンス、歌を披露しているのだ。キャサリンは「「ヒット・ミー・ウィズ・ユア・ベスト・ショット」を歌わせてもらえると思って、待ち遠しくて仕方がなかったわ!」と明かし、このシーンには思い入れが強く、「一旦振り付けを覚えたら、あとは思うがまま。ステップも忘れてウィットモアになりきって身体を動かしたわ」と振り返る。だからこそ、腰をカクカク、拳を振り上げ、サービスショットと言わんばかりにパンチラも気にせず踊る姿はまさに鬼気迫る迫力で、“キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ここにあり”というインパクトを残している。
しかし、キャサリンといえば、ミュージカル映画『シカゴ』(03)で米アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞し、2010年にはアメリカ演劇界で最も権威のあるトニー賞ミュージカル主演女優賞を「A Little Night Music」にて受賞した演技派女優。過去には『マスク・オブ・ゾロ』(98)で世界に名を馳せ、スティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演でヒットを記録した『ターミナル』(04)、『幸せのレシピ』(07)など、謎の美女やフライトアテンダント、料理長など、美しく、独り立ちした芯の強い女性という女性が憧れるキャラクターが似合う女優だったはず。今回、なぜここまでハジけた演技のキャラクターを演じたのか。3年ぶりのハリウッド復帰に、キャサリンは「たまにはこういう思い切った役がどうしてもやりたくなるのよ」と新たなチャレンジだったことをに明かしている。
本作で唯一の敵役にして、トム演じるカリスマロックスターを弾圧する急先鋒を演じたキャサリンの劇中の活躍、そして対立するトムとの決着にも目が離せない。【Movie Walker】