中山美穂主演作『新しい靴を買わなくちゃ』、北川悦吏子の体調不良を乗り越えて完成!
岩井俊二プロデュースで、人気脚本家の北川悦吏子が脚本・監督を務めたラブストーリー『新しい靴を買わなくちゃ』(10月6日公開)の完成披露会見が、9月25日に帝国ホテルで開催。中山美穂、向井理、桐谷美玲、綾野剛、北川悦吏子監督、岩井俊二が登壇。主演を務めた中山は「とっても可愛らしい大人なストーリーで素敵な映画になりました」と挨拶。会見では、北川監督の体調不良を乗り越えてのエピソードも語られた。
中山が演じるのは、パリ在住の主人公アオイ役。パリで出会った向井理扮する年下青年と恋に落ちる。中山は「どんなふうに画が切り取られているのか想像がつかなかったので、あがりを見た時は、とっても新鮮で驚きのあるものになっていました」と語った。向井は、中山の印象について「結構、おっちょこちょいで。だんだんアオイさんになっていく感じがしました」と言うと、中山も向井について、「とても呼吸の相性が良かったです」と微笑んだ。
また、桐谷と綾野は遠距離恋愛中の恋人役を熱演。桐谷は「私は好きな人に会いにパリへ行くような行動力がないので、スズメちゃんが羨ましいなと思いました」と話した。綾野は、本作の現場について「心地良くカンゴを生きれて良かったし、スズメが美玲ちゃんで良かった」と答えると、桐谷も「私もカンゴが綾野くんで良かったです」と笑顔で語った。
北川監督は「やっとって感じです。体調とかがあって」と言葉を出すと、岩井も「一番大変だったのは北川さん。体調が良くなくて。その間、美穂ちゃんとふたりで北川さんを励ますような日々もありました。僕も弱気になり、他の監督が撮るってこともぽろっと言ったりしたんだけど、美穂ちゃんが『北川さんでやろう』と言ってくれました」と激白。中山は、『Love Letter』(95)以来の岩井との仕事について、「久しぶりって感じは全然しなくて。一緒に戦っているって感じがしました」と語った。最後に、劇中に登場するロジェ・ヴィヴィエのハイヒールが二足用意され、中山と桐谷が履いてのフォトセッションに。
風光明媚なパリを舞台に、二組の男女のキラキラした恋が描かれる『新しい靴を買わなくちゃ』。秋のデートムービーには打って付けのラブストーリーだ。【取材・文/山崎伸子】