濱田岳は胸をもむのが好き!?中村義洋監督が暴露
これまでに『アヒルと鴨のコインロッカー』(07)、『フィッシュストーリー』(09)、『ゴールデンスランバー』(10)と、ヒット作を生み出してきた中村義洋監督が、長年温め続けてきたという異色の青春物語『みなさん、さようなら』(2013年1月公開)を誕生させた。9月25日(火)に完成披露試写会が開催され、中村監督をはじめ、濱田岳、倉科カナ、波瑠が登壇した。
中村組5度目の出演となる濱田岳は、今回「団地から一生出ない」と決めた“団地内引きこもり”の少年・悟の20年間を演じる。濱田は12歳から30歳まで、幅のある年齢の役を一人で違和感なく演じ切り、団地内での感動的な冒険に挑んだ。
完成披露試写会でのステージでは、盟友とも呼べる中村監督と濱田による絶妙な掛け合いが繰り広げられ、会場からはたくさんの笑い声が。「いや、これは悟というキャラクターによるところなのか、濱田さんによるところなのかわからないんですけどね。彼は必ず、衝動的に共演者の女性の胸をもむんですよね(笑)」と中村監督が暴露すると、すかさず濱田は「台本に書いてあるからですよ!僕は胸をもむ男ではないです!」と顔を真っ赤にして否定した。
また、12歳の少年を演じると聞いた時、「12歳って本当にちっちゃい子だから、どうしようかと思いました」と吐露。そこで中村監督が「濱田さんは、ちっちゃいよ!」と横やりを入れると、「ちっちゃいですけど!もっとちっちゃい子なので」と反論し、会場を沸かせた。ちなみに、この少年を演じるに当たり、濱田はアイラインを入れたり、こまめに髭を剃ったりと、顔のディテールにこだわったという。現場では母親役の大塚寧々に、「岳ちゃんより老けてる子、いっぱいいるから大丈夫よ」と言われたそうで、濱田は「それで安心したんです」と笑顔を見せた。
本作では、1980年代が描かれており、共演者の波瑠が“ワンレン・ボディコン”といったスタイルも披露するなど、1980年代のファッションが堪能できるところもポイントだ。最後に中村監督は、「原作の同名小説も良く、良いキャストも集まり、撮影が終わった後はすごく脱力してしまいましたけど。濱田さんと一緒にやると、本当に楽しくて。もしかしたら当分、一緒にやらないかもと思い、かみ締めながら撮影しました」と、キャストとの思い出を語った。【MovieWalker】