『ペンギン夫婦の作りかた』は幸せを呼ぶ映画!?小池栄子も「結婚したくなるはず」とアピール
石垣島の“食べるラー油”誕生に隠された夫婦の物語を描く『ペンギン夫婦の作りかた』(10月20日公開)の完成披露試写会が9月27日、ユナイテッド・シネマ豊洲で開催され、小池栄子、深水元基、映画のモデルとなった実際の夫婦である“辺銀夫婦”、主題歌を担当する宮良牧子、平林克理監督が登壇。小池は「とても思い入れの深い映画です。一生懸命、お互いを思いやり作ってきました。温かい気持ちになってください」と充実の表情で挨拶した。
石垣島で手作りのラー油を作り、そのラー油を使ったメニューを提供する食堂を営むペンギン夫婦の自叙伝「ペンギン夫婦がつくった石垣島ラー油のはなし」を基に、二人三脚で歩む夫婦の姿が清々しく描かれる本作。ペンギン夫婦の妻・歩美役を演じた小池は、「猟奇的な役の話をいただくことが多かったので、等身大で、すごくチャーミングな役を演じることができて嬉しかった」と笑顔を見せた。また、モデルとなった“辺銀夫婦”の印象を「一緒にいると、こっちも元気になるし、笑顔になれる。とてつもない大きな愛に包まれたふたり」と語り、「このふたりを見た時に感じたものを、相手役のワン・チュアンイーさんとスクリーンに映し出したいと。明るい夫婦を演じたいなと思いました」と役作りへの思いを明かしてくれた。
小池の思いに耳を傾けていた監督はこう語った。「企画当初から、主役は小池さんだと思っていた。ドキュメンタリー的に撮るのではなく、実物の“辺銀夫婦”の本質を伝えるために、おふたりのエッセンスだけをいただいて映画的に仕上げました」。力強く語ってくれた監督だが、司会からは「監督は今日が完成披露ということで、今朝入籍されたそうです!」と、突然ながら嬉しい発表が!「すみません、こんな大事な席に!」と恐縮しきりの監督に、小池も「おめでとうございます!この映画を見ると結婚したくなりますよね!この映画と共に仲を深めていったんですね」と花束を贈り、会場も笑顔と温かな拍手で祝福した。
そして、モデルとなった“辺銀夫婦”も映画の完成に「感無量です」と嬉しそうに答えた。続けて「石垣島では10月13日(土)から土日を使って1ヶ月間上映されます」とアピールした。閉館が続き、映画館がない状態が続いていた石垣島。本作をきっかけに映画館が復活するとあって、監督の結婚、映画館の復活と、“幸せな気持ちになれる映画”らしく、嬉しいニュースに沸いた舞台挨拶となった。
最後に小池は、「夫婦だけでなく、人と人とのつながり、コミュニケーションについて描かれています。きっとこの映画を見たら、大切な人に会いたくなると思います」と心を込めてメッセージを送った。温かな夫婦の姿が、石垣島の広く美しい空と海、美味しい食事と共に描かれる『ペンギン夫婦の作りかた』。幸せが舞い込むような、目にも心にも美味しい本作を、是非スクリーンで楽しんでほしい。【取材・文/成田おり枝】