岡田准一や宮崎あおい、激辛占い師・魚ちゃんの鑑定結果に苦笑い

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岡田准一や宮崎あおい、激辛占い師・魚ちゃんの鑑定結果に苦笑い

2010年吉川英治文学新人賞、本屋大賞を受賞した冲方丁のベストセラー小説を実写映画化した『天地明察』(9月15日公開)の大ヒット御礼舞台挨拶が10月1日、新宿ピカデリーで開催。主演の岡田准一、宮崎あおい、滝田洋次郎監督が登壇した。ゲストとして登場した人気占い師・魚ちゃんが、運命の激辛鑑定を行い、会場は爆笑の渦となった。

岡田が演じたのは日本初の暦作りに挑戦した実在の人物・安井算哲。岡田は「この作品に関われたことを誇りに思っております」と挨拶。猛暑の京都での撮影を振り返り、「暑かったので、毎回、コールドスプレーをしたり、氷をのっけたりしていました」と、振り返った。

舞台挨拶では、公式サイトで募集した本作の名シーンベスト3が発表された。まず3位は、宮崎が扮する算哲の妻えんが「天地明察でございます」と言うシーン。宮崎は「皆さん、高いところでの撮影だったので、怪我をしないようにと見守っていました」と語った。2位は、算哲と水戸光圀の対峙シーン、そして1位は、算哲とえんが「私より先に死なないでください」と言う、夫婦の絆を表すシーンとなった。滝田監督は「男の世界とは別の世界で、算哲とえんが夫婦であり続ける姿を撮らなきゃいけないと思い、喧嘩したり、仲良くなったりしながらっていうのを大事にしたいと思って撮っていきました」と語った。

その後、映画の内容にちなみ、魚ちゃんが行ったのは、「誕生日の暦が2日ずれていたら、運勢はどうなるか?」という内容のもの。滝田監督については、「夢がでかすぎる。食べ物が好きで、出不精。人の下で働くことができないので、社員が一人もいない貧乏社長になっている」と、激辛節を炸裂し、滝田監督は苦笑い。宮崎については、「すごい綺麗!」と絶賛した後、「やる気が多すぎて、口が達者。芸人に向いてると思います」と語った。宮崎は笑顔で「面白い人間になれれば良いなと」と語ると、魚ちゃんは「今のままが良いと思います」と応えた。

岡田については「ひたすら真面目。なぜ上手くいかないかってことを人に相談している。周りから見たら迷惑な男でしょう。何をしても長続きできない。アルバイトの人生になります」とばっさり。でも、その後に「正直、めちゃくちゃ格好良いと思います。私は基本、目を合わせてしゃべるんですが、初めてびびっちゃって。目を合わせず、監督ばかり見ちゃいました」と、照れながら話した。

最後に、岡田が「算哲は、人々のために命を懸けて暦を解き明かした。そんな人生を演じられて幸せな時間でした」と、感慨深い表情で締めくくった。信念を貫こうとする算哲の生き様はもちろん、妻えんとの夫婦の尊い絆も丹念に織り込まれた本作。見終わった後、映画の余韻に浸りながら、夜空を眺めたくなる人間ドラマだ。【取材・文/山崎伸子】

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