『007 スカイフォール』にアカデミー賞ノミネートの呼び声!

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『007 スカイフォール』にアカデミー賞ノミネートの呼び声!

007シリーズ製作50周年記念映画『007 スカイフォール』(12月1日公開)が、来年のオスカーのノミネートに食い込んでくるのではないかという声が上がっている。

Contactmusic.comによれば、オスカーに選ばれやすい映画には、幾つかの条件があるそうで、たとえば壮大な歴史ドラマやロマンスなどのジャンルもそうだが、“出演者や製作側に過去のオスカー受賞者がそろっている”という事実もノミネートにつながる可能性が高いという。また、例年ノミネートされている映画には、11月から12月にかけて公開されている作品が多いそうで、ノミネート発表の直前に公開される映画は、たいてい配給側にオスカー狙いの意識があるという。

『007 スカイフォール』は全米11月9日(金)公開予定だ。加えて、ノミネートの可能性を現実的に感じさせるのが、多くの関係者がオスカー受賞の経験を持っていることだという。監督のサム・メンデスは『アメリカン・ビューティー』(99)で第72回アカデミー監督賞を、悪役を演じるハビエル・バルデムも『ノーカントリー』(07)で第80回アカデミー助演男優賞を受賞している。ジュディ・デンチも『恋におちたシェイクスピア』(98)で第71回アカデミー助演女優賞を受賞しているし、シネマトグラファーのロジャー・ディーキンスはこれまで8度もアカデミー撮影賞にノミネートされており、今回は遂に受賞するのではないかという意見が多く聞かれるという。さらに、脚本を書いたジョン・ローガンも2度のノミネート経験を持つ。

とはいえ、ダニエル・クレイグ主演の一作目となった『007 カジノ・ロワイヤル』(06)の時にも同様の噂はあった。実際、アカデミー賞の組織幹部の中にも同作をその年のベスト映画に挙げた人がいたようだが、実際のノミネートは『ディパーテッド』(06)や『バベル』(06)、『クィーン』(06)などになっていた。

来年はどうなるのか注目したいところだが、シリーズ製作50周年記念作品だけに、同シリーズへのリスペクトが示される可能性もあり、予算カットで海外ロケなどの派手な要素が減り、ストーリー重視の作品になったという事情もプラスに働くかもしれない。【UK在住/ブレイディみかこ】

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