上戸彩、『シルク・ドゥ・ソレイユ3D』は「甥っ子と見たい」
世界中を熱狂させてきたシルク・ドゥ・ソレイユが、『アバター』(09)のジェームズ・キャメロン製作総指揮で映像化。第25回東京国際映画祭の公式オープニング作品に選ばれた『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』(11月9日公開)で、オフィシャルナビゲーターを務める上戸彩にインタビュー。舞台を何度も見ているという上戸が、瞳を輝かせながら、本作の魅力を語ってくれた。
きらめくような舞台で繰り広げられる、アクロバティックなパフォーマンスが、見る者の五感を刺激するシルク・ドゥ・ソレイユ。映画版を見た上戸が一番感動したシーンとは?「自分も泳ぐのが大好きってこともありますが、水の中であんなに綺麗に舞うなんてすごいです。また、空中ブランコのシーンも素敵です。自分であの台に乗れることはないと思うし、指先一本、一本まで見えちゃうところがまたドキドキします」。
本作のメガホンを取ったのは、『シュレック』『ナルニア国物語』シリーズを手掛けたアンドリュー・アダムソン監督。ラスベガスの7つのショーを軸に、映画オリジナルの愛の物語を紡ぎ上げた。「ラブストーリーにもなっているんですが、ヒロインの女性に憧れます。セリフがなく、パフォーマンスと表情だけでいろんなものを伝えるところが新しいですね。感動に言葉は要らないというか、言葉がなくても、こんなにいろんな感動の仕方ができるんだと思いました」。
上戸は、以前、シルク・ドゥ・ソレイユの舞台裏を訪れたこともある。「来日時に楽屋に伺った時、いろんな国の方が全員仲良くて、助け合っていて、尊敬し合っている感じがすごく伝わってきました。ご飯を食べているところにお邪魔させてもらったり、ご夫婦にインタビューさせていただいたりもしました。なかには妊婦さんもいらっしゃって、代役の方を舞台袖で見守っている姿もすごく格好良かったです。やはり、シルク・ドゥ・ソレイユでは、相手に命を預ける時もあるから、信頼関係がないと駄目なんですね。皆さんの私生活を覗いた後で、ショーを見せていただいたので、舞台により人間味が増して、嬉しくなりました」。
シルク・ドゥ・ソレイユを映像化することについては大賛成だという上戸。「もちろん、テレビでもたくさん流れていますが、こういういろんな角度からバッチリ押さえた映画を企画した人ってすごいと思います。今だからこそできるステージだったり、今だからこそ出ているメンバーの映像だったりするので、すごく貴重なもの。こうやって残してもらえると、メンバーの皆さんも嬉しいでしょうね」。
最後に、本作を誰と見たいか?と尋ねると、「甥っ子と見たいです」と笑顔で答えてくれた。「10歳になりました。子供だけど鋭くて現実的なところもあるので、見た後の意見を聞くのも楽しみです。大人と子供が一緒に見に行ける映画だし、年を重ねるごとにドキドキ感も違うでしょうね。ただ、皆さんが子供に戻れるってところは一緒だと思います」。
上戸が女優として、改めて色々な刺激を受けたという映画『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』。来る東京国際映画祭では、ゲストが来日し、グリーンカーペットでパフォーマンスも展開されるというから、是非ともお見逃しなく!【取材・文/山崎伸子】