劇場支配人が教える映画鑑賞のベストポジションはここ!

映画ニュース

劇場支配人が教える映画鑑賞のベストポジションはここ!

映画館で映画を鑑賞する時、どの席を選べば良いのか迷った経験のある人は多いのではないだろうか。最近では、多くのシネコンが自動発券機やインターネットチケット予約を導入しているため、自分で好きな座席を指定する機会が増えている。せっかく劇場に足を運んで映画を見るのだから、誰もが良い座席で鑑賞したいものだ。もちろん、席を選ぶ基準は百人百様だが、あえてベストポジションを選ぶならどこなのか。早速調査してみた。

今回話を聞いたのは、10月20日から開催されている第25回東京国際映画祭のメイン会場TOHOシネマズ六本木ヒルズ。全9スクリーンある中でも最大のSCREEN7(644席)を対象に、鑑賞に最も適した席を尋ねてみたところ、筒井支配人は「本当に映画を楽しむならM列の真ん中です」と即答してくれた。「このスクリーンは、後方ブロックの後ろから3列目、そしてその列の真ん中の席が、鑑賞に最適です」と、案内された座席は意外なほど後ろの席だ。もう少し前の列の方が見やすいのでは?と半信半疑だったが、実際にその席に座ってみると、納得できる。

理由を聞くと「スクリーンがぴったりと視界に収まって、視線の延長線上にスクリーンの中央が位置している」からだそうだ。確かに支配人の言葉どおり、無理なく自然な体勢でスクリーンを眺められるポジションとなっていた。具体的な座席番号は「M列25番」。SCREEN7ではこの席がまさにベストポジションというわけだ。

また、映画祭やプレミアなどで、嬉しい体験ができる席もあるという。それが後方ブロック最前列のG列。特別上映などでVIP席として使われるのはこの列だそう。この列は、座席前の通路によって前方の列までの距離があるため、視線を遮られることなく、壇上のゲストを見ることができるのだ。さらに舞台挨拶などが行われる場合は、すぐ前の通路をキャストやスタッフが歩くため、目と鼻の距離でスターの登場を眺めることもできる。ちょっと特別な雰囲気を味わいたい方にはG列での鑑賞がお勧めだ。

ちなみに、「意外とご存じでない方が多いのですが」と言って教えてくれたのが、座席に仕込まれたある“仕掛け”。実は、座席と座席を隔てるアームチェアが上方に可動するのだ。特にアナウンスされていないのだが、TOHOシネマズ六本木ヒルズの座席は「全スクリーンでアームレストが可動するので、どこでもペアシート仕様にできるんです。恐らく、TOHOシネマズ全サイトの中でも、ここだけではないでしょうか」とのこと。「六本木ヒルズという土地柄、デートで利用するお客さんが多いんです」と語る筒井支配人の話にも納得の設計で、客層に合わせた配慮が行き届いている。ちょっと面白いので、知らなかった人は試してみてほしい。

「映画を楽しむということを最大限に発揮できるシネマコンプレックスである」と筒井支配人が自信を持ってお勧めするTOHOシネマズ六本木ヒルズ。これからのシーズンは、東京国際映画祭やクリスマスなどでより活気づくことだろう。SCREEN7で映画を見る時はM列25番席。劇場を訪れる際には、この座席を念頭に置いて、チケット購入をしてみてはいかがだろうか。【トライワークス】

作品情報へ