第25回東京国際映画祭開幕!上戸彩も幸せオーラで「注目を感じる」と感無量
10月20日に第25回東京国際映画祭が開幕。TOHOシネマズ六本木ヒルズでオープニングセレモニーが行われ、チェアマンの依田巽氏が「今年は“今こそ、映画の力を”というスローガンでスタートいたします」と宣言、映画の祭典が華々しく幕を開けた。また、今年の公式オープニング作品の『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』(11月9日公開)より、アンドリュー・アダムソン監督、製作総指揮のジャック・メテ、出演のエリカ・リンツ、オフィシャルナビゲーターの上戸彩も舞台挨拶に登壇。上戸は「グリーンカーペットを歩かせていただき、この映画がこれだけ注目されていることを改めて感じさせられました」と映画祭で上映される喜びを笑顔で語った。
世界中の人々を熱狂させてきたシルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマンスを3Dカメラを駆使して映像化した『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』。この日、行われたグリーンカーペットイベントでも華麗な演技を披露して沿道の観客を沸かせていた。上戸は「私もシルク・ドゥ・ソレイユの大ファンですが、この映画は日本で見るステージとは違って、深いストーリー性になっていて、アンティークなカフェに遊びに来たような感覚のお洒落な音楽も流れる」と魅力を語り、「色々な世代の人によって見方が違ってくる素晴らしい映画です」と熱くアピールした。
アンドリュー監督も「パフォーマーたちは無理だと思うことを簡単にやってしまうが、その裏には努力があって、美しいものには危険なものもある。そういった全てを映像化しました。リアルさを見届けてください」、エリカも「シルクを見た時に人生が変わった。世界の人々と共有できることが幸せ」と晴れやかな表情で語った。そして来日は叶わなかったが、本作の製作総指揮を務めたジェームズ・キャメロンからメッセージビデオが会場に届けられた。「映画にすることでスローモーションやアップで楽しむことができる。日本が世界最速公開になります」と話し、会場からも温かな拍手が送られた。
また、政界からセレモニーに駆けつけたのが枝野幸男経済産業大臣だ。「文化や芸術の力が一番大きく表れるのが映画の世界。映画の力をさらに大きくすることで、クールジャパンの全体の力も底上げされていくと確信している」と世界に向けてアピール。そして『007 スカイフォール スペシャル・プレゼンテーション 007シリーズ誕生50周年記念』を目にした感想を「改めて大きなスクリーンで見る力を感じた」と目を細めながら語ってくれた。
第25回東京国際映画祭は10月28日(日)まで9日間にわたって開催中。昨年、コンペティション最高賞である東京サクラグランプリを受賞した『最強のふたり』(公開中)は、映画祭を皮切りに世界中で大ヒットするなど、今年もたくさんの可能性を秘めた個性豊かなラインナップがそろった。是非“映画の力”を堪能してほしい!【取材・文/成田おり枝】