007はバイセクシャル?新作のワンシーンがネット上で議論に
ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドといえば、史上初のメトロセクシャルな007とも呼ばれ、『007 カジノ・ロワイヤル』(06)の海パン姿で海から姿を現すシーンでは、「男も女もない時代の新たなボンドの登場」と言われたこともあったが、新作『007 スカイフォール』(日本12月1日公開)では、さらに一歩進み、実はバイセクシャルだったことをほのめかすシーンがあるとハフィントン・ポストなどのメディアが伝えている。
問題のシーンは、ハビエル・バルデム演じる悪役のシルヴァがボンドの胸部を愛撫する場面だそうで、ボンドは「どうして僕にとってこれが初めてだと思うんだ?」と思わせぶりなセリフを言うらしい。ボンドがこのセリフを本気で言っているのか、それとも、単に敵を油断させて困難な状況を突破しようとしているのか、ネット上で議論になっているそうで、Movielineのインタビューでこのシーンについて聞かれたダニエルは、「素晴らしい、いちゃつきの場面」「ゲームの駆け引き」という言葉で問題の場面を表現し、「誰かが、シルヴァはゲイかもしれないと言った。僕は、彼なら相手が何であれセックスするだろう、と思った。あのシーンは大好きだ。僕は世界を性的な分割の場として見てないから」と語っている。
また、ハフィントン・ポストは、『007 カジノ・ロワイヤル』の、全裸のボンドが底の開いた椅子に縛り付けられて局部を拷問されるシーンも、同性愛的なエロスを感じさせるシーンだったと指摘しており、ダニエル本人も、数年前のインタビューで「ボンドがゲイだったとしても、この時代にうろたえる人はいないだろう」と語ったことがある。【UK在住/ブレイディみかこ】
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