井上真央、熱烈ファンの舞台挨拶乱入にも気丈な笑顔「お手柔らかに」
第25回東京国際映画祭特別招待作品『綱引いちゃった!』(11月23日公開)の舞台挨拶が、10月25日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。主演の井上真央、松坂慶子、玉山鉄二、浅茅陽子、西田尚美、ソニン、中鉢明子、水田伸生監督が登壇。前半でいきなり井上真央の熱烈なファンが「握手をお願いします!」と舞台上に乱入し、場内は騒然!無事、スタッフに止められたが、井上は気丈にも「お手柔らかに」と笑顔を見せた。
本作は、一本のロープを8人で引き合う綱引きをモチーフに、色々な人間模様を描くヒューマンコメディ。綱引きチーム「綱娘」のキャプテン役を演じた井上は、「運動会の綱引きしか想像してなかったので、こんなに大変なものとは思っていなかったです」とコメント。「軽く引き受けちゃったなと思ったんですが、大変だったからこそ、綱を引いている私たちにしかわからない苦労があり、それが分かち合えて、よりチームワークが強くなっていきました」と語った。
チームの一員役の松坂も、「綱引きってアップだけで良いと思っていたし、どなたかアクションの得意な人がやってくれるのかと思ったら、全部自分でやらせていただいて(笑)。ご迷惑もかけたり、助けていただいたりもしました」とコメント。コーチ役の玉山は、そんな女優陣との撮影について「初日を迎えるまではすごい緊張と不安がありましたが、いざクランクインしてみると、皆さん、家族のように仲が良くて、チームワークもできていて羨ましい感じでした」と話した。
最後に、綱引きで誰と対戦したいかという質問が全員に投げられた。アベンジャーズや相撲取り、今日の観客、ゴルフの女子プロといった様々な意見が出るなか、井上は「個人的に見たいのは、ビヨンセさん。うちにもビヨンセ(渡辺直美)がいるので、日本対アメリカで。うちのビヨンセは強いので大丈夫です」と言うと、水田監督は「是非、野田内閣と対戦して引っ張り倒していただきたい」と、会場の笑いを誘った。
真剣に綱引きをする井上真央ら「綱娘」チームの健闘ぶりはもちろん、女性たちの群像劇としての人間ドラマもしっかりと描かれた『綱引いちゃった!』。見終わった後、元気がもらえそうな快作となった。【取材・文/山崎伸子】