『のぼうの城』に歴史が苦手な女性も太鼓判!歴史を勉強しなかったことを悔やむほどの魅力って?
累計175万部を突破した和田竜のベストセラーを、犬童一心監督と樋口真嗣監督が映画化した『のぼうの城』が11月2日に封切られた。本作公開に先駆け、女性を対象に行われた試写会上映後のアンケート調査に、9歳から71歳までの女性が回答。意外にも86%が、学生時代、歴史が得意ではなかった(現在学生で歴史が苦手を含む)と回答するも、本作の満足度は91%という結果になった。
満足度が高い要因として、「歴史が苦手な私でもわかりやすく、映画の世界にはまって見ることができた」「戦の絶えない時代にこれ程、人々の気持ちを掌握できる人物がいたことに驚いた」「歴史は嫌いだったし、ましてや戦国時代の小説や映画は、戦のシーンで血が噴き出したり、見たいと思わなかったが、実際にあったことだとわかって、歴史を全然勉強していなかった自分を悔やんだくらい面白かった」「時にコミカルなところもあり、肩に力が入らずに見られた」「迫力があるけど、人が死ぬシーンが多くなく見やすかった」などの感想が挙がった。事実であることを知り、身近な存在になり、歴史への苦手意識が払拭された一方で、ハリウッド映画のような迫力満点の映像で歴史ものであることを忘れて魅せられた部分もあったようだ。
また、長親を演じた野村萬斎は、なぜ領民からでくのぼうを揶揄した、のぼう様と呼ばれても意に介さず、将に求められる智も仁も勇もない、文字通りのでくのぼうのような長親が、甲斐姫に惚れられるのかわからず、甲斐姫を演じた榮倉奈々に、「甲斐姫はどうして、のぼうのことが好きなのかな?」と聞いたそうだ。「もし、あなたが榮倉さんならどのように答えますか?」という質問にも、女性限定試写ならではの回答が出た。実際には「大将としての器じゃないでしょうか」と榮倉は答えたそうだが、アンケート回答者は「ギャップ」「人間味あふれていて、本当の優しさと強さを持った人だから」「皆平等に扱い、自分を犠牲にしてまで皆を助けるところ」「能ある鷹は爪を隠すから」と、長親の魅力を色々な視点から挙げてくれた。
歴史が苦手でも、成田長親の魅力を探りに、是非とも映画館へ足を運んでもらいたい。【Movie Walker】