ヘロイン過剰摂取のボン・ジョヴィの娘、新法適用で無罪放免に
ヘロインのオーバードーズで逮捕されていたジョン・ボン・ジョヴィの長女ステファニー・ローズ(19歳)に、グッド・サマリタン法と呼ばれるニューヨークで施行されている新法が適用され、容疑は取り下げになった、とピープル誌電子版が伝えている。
同サイトによれば、この新法では、オーバードーズのために助けを求めて911に通報をした場合には、危険な状態に陥った本人も、その人を救うために救急車を呼んだ人物も、たとえ麻薬を所持していても罪には問われない。この法律は、麻薬を過剰摂取した人やその周囲の人が逮捕されることを恐れて緊急通報番号に連絡をせず、そのまま死亡してしまうことを防止するために導入されたという。
そのため、ステファニー・ローズのために救急車を呼び、その後、ドラッグ所持で逮捕されていた21歳の男性も釈放されているらしい。「法によって、彼らは免責されています。たとえ私自身がそうしたかったとしても、起訴することはできません」と、ニューヨーク州オナイダ群の地方検事は語っているという。
ジョン・ボン・ジョヴィの娘がオーバードーズで逮捕されたというニュースが流れた直後、米国では当局への疑問を投げかけたメディアもあり、ハフィントン・ポストは「ボン・ジョヴィの娘の逮捕は、昨年成立したグッド・サマリタン法がニューヨークで完全に施行されていないことを示している。交通事故による死者よりも、オーバードーズによる死者の数の方が多い。人命を守ることは懲罰的な態度よりも優先されるべきだ」と批判的な記事を書いていた。【UK在住/ブレイディみかこ】
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