阿部寛、粘る伊藤監督から20テイク。舞台挨拶で各自がテイク自慢!

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阿部寛、粘る伊藤監督から20テイク。舞台挨拶で各自がテイク自慢!

道尾秀介の同名小説を、阿部寛主演で映画化した『カラスの親指』の初日舞台挨拶が、11月23日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。阿部寛、村上ショージ、石原さとみ、能年玲奈、小柳友、伊藤匡史監督が登壇。主演の阿部は「初めての詐欺師という役ですが、コンビネーションが楽しくて。擬似家族という群像劇をやれて、初めてやった雰囲気の役だったから、自分の中での評価が高いです」と、力強く挨拶した。

阿部とコンビを組んだ村上は、「いつも面白いことばかり言ってますが」と言うと会場は失笑。村上は「いつも滑ってる状態ですが、今回大役をいただきました」と言い直し、笑いをとった。阿部は「監督が粘る方なので、1日18時間くらい撮影しました。僕がタバコを吸うシーン、20テイクくらいありました」と激白。一番テイクを重ねた村上は、「皆さん、余裕があるなかで気が狂いそうでした」と苦笑。石原は「滑り台のテイクがすごかったです」と答えると、伊藤監督が「なかなか滑らなくて」と説明。村上が「僕の前であまり滑る、滑るって言わないでください」と突っ込み、会場は大爆笑!

小柳は、牛乳を何度も飲むというテイクに苦労したそうで、「最終的に牛乳を4本、4リットルくらい飲みました」とのこと。最年少の能年は「まひろって子がどんとしていて。阿部さんにこんなこと言ってしまって良いんだろうかと。怖え、怖えって思いながらやってました」と告白。でも、石原から「テイクを重ねても全然顔色を変えない」と絶賛され、村上からも「僕と似てました。怒られても落ち込まずに、ご飯を美味しそうに食べてました」と言われた能年は、「落ち込んでてもご飯は美味しかったです」と笑顔を見せた。

2人組の中年男の詐欺師が、ひょんなことから美人姉妹とその恋人と5人で同居することになる。この奇妙な共同生活と、詐欺の大勝負の行方がスリリングに展開する『カラスの親指』。阿部と村上の凸凹コンビも新鮮だ。【取材・文/山崎伸子】

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