伝説のキャバ嬢役の水崎綾女が10kgダイエットを告白「野菜スープだけ!オススメしない」
元カリスマキャバクラ嬢でタレントの立花胡桃の自伝的小説を映画化した『ユダ』(2013年1月26日公開)。完成披露試写会が12月12日にシネマート六本木で開催され、水崎綾女、青柳翔、NorA、原作の立花胡桃、大富いずみ監督が舞台挨拶に登壇。「濡れ場もいとわない」という条件のオーディションで、約3000人の応募者のなかから主役を勝ち取った水崎は、「主人公・絵里香がどんどん洗練されていきながら、でも心は置いてけぼりになってしまうという過程がきちんと描かれています」と、自信作を笑顔でアピールした。
欲望渦巻く夜の世界で、恐れや孤独を抱えながらもNo.1キャバクラ嬢へと上り詰めていくヒロインの姿を描く本作。原作の立花は「小説のイメージをとっぱらって見てください。これは原作と違うもの。監督と水崎ちゃんの個性が出ている映画。とっても新鮮な気持ちで見ることができました」と評価した。個性を評価された水崎は、デビュー8年目にして本作が映画初主演。役作りでは、1ヶ月で10kgの減量にも挑んだそうで、「毎日、野菜スープで過ごしたりとか、皆さんにはお勧めできないやり方で減量をした(笑)」と過酷なダイエットを明かした。そして「過去のトラウマや嫌な思いと向き合っていったので、それは辛かった。カメラが回っている時以外はニコニコして、乗り越えていきました」と、精神的な苦労も教えてくれた。
ヒロインの悲恋の相手役を演じた青柳が「渾身の思いで作った作品」と胸を張ると、ライバルキャバ嬢役のNorAも「熱い女の生き様を是非楽しんでください」と目を輝かせる本作。
監督は、本作が映画監督デビューとなる大富いずみ監督だ。監督は「立花さんのエネルギーがたくさん詰まった原作をもとに、素晴らしいキャスト、スタッフが力を注いで映画が完成した」と感無量の様子。続けて「もう少し器用にやれたら良かったなと思うところもあるけれど、編集室に入ってみたら、粘って良かったなと思うことがたくさんあった」と話すと、水崎もNorAも「本当に粘っていたよね。全力投球!」と口をそろえた。監督は「誰一人、嫌な顔をせずに最後までに力を注いでくれた。ありがとうございました」と周りを見渡し、感謝の言葉を述べていた。
最後には、映画公開を記念した「キャバ嬢総選挙」の開催も告知された。全国5467名のキャバ嬢たちが、1日限定でオープンするキャバクラ「ユダ」で“真のNo.1”の座を争うというこの企画。「私も出られるの?」と立花も興味津々の様子だったが、こちらでも映画さながらの熱い女のバトルが展開しそうだ。【取材・文/成田おり枝】