キャサリン妃いたずら電話で自殺の看護師、遺書で病院スタッフを批判?
オーストラリアのラジオ局がキャサリン妃が入院していた病院にいたずら電話をかけ、電話を取った看護師女性が自殺した事件で、死因に関する審問が始まった。
初日の12月13日には、警察と検視官が死の状況を説明し、看護師のジャシンタ・サルダーナさんは、ロンドン市内のキング・エドワード7世病院のスタッフ寮の自室で、首を吊っていたことが明らかになった。発見者は同僚と警備員で、彼女の手首にも複数の傷があったという。また、3通の遺書が残されていたそうで、そのうちの2通は彼女が自殺した部屋に遺され、1通は彼女の所持品に入っていたという。遺書の内容は公開されていないが、その1通には病院のスタッフを批判する内容が記されている、と英紙ガーディアンが伝えている。
彼女の夫とふたりの子供たちはブリストルに住んでおり、彼女は平日はスタッフの寮で暮らし、週末になると自宅に帰っていたという。遺族はニュースなども見ていなかったので、彼女の急死の報せを受けるまで、いたずら電話の事件のことは全く知らなかったらしい。
遺族を支援している労働党議員は、遺族が病院に質問状を送ったことを明らかにし、「病院側は内部調査を行っていると言うが、それでは遺族にとっては不十分。病院側はもっと自発的に、徹底的な調査を行うべきだ」と語っている。
彼女の自殺が判明した時には、いたずら電話をかけたDJたちに非難の声が集中していたが、徐々に英国民の見方も変わってきているようだ。「いたずら電話だけで亡くなったとは思えない。もっと何かあるはずだ」「全ての事実が明るみに出たら、かなりショッキングなんじゃないかと思う」などのコメントがデイリー・メイル電子版には寄せられている。【UK在住/ブレイディみかこ】
作品情報へ