英紙のおたくコラムが選んだ2012年ベスト映画
英紙ガーディアン電子版の映画ページに、SF、スーパーヒーロー、ファンタジー、コミックといった分野の映画のレヴューや情報を書いている「WEEK IN GEEK」というコラムがある。おたく向け映画情報欄を自称するこのコラムによれば、2012年はSFやファンタジー映画の当たり年だったそうで、同コラムが2012年のベスト映画トップ5を選んでいる。
1位は、ライアン・ジョンソン監督、ブルース・ウィリス、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット主演のSF映画『LOOPER ルーパー』(2013年1月12日公開)。「今年の『マトリックス』と期待されていた映画だが、蓋を開けてみればクリストファー・ノーラン監督の『インセプション』の方が近い仕上がり」「この映画の素晴らしさは、突然の思わぬ展開だ。それは最初からほのめかされているが、何度も繰り返し見ないと気づかない。それが見る者に落ち着かない不安さを抱かせ、最後の最後で辻褄が合う」と、同コラムはジョンソン監督のストーリー展開を絶賛している。
2位は『アベンジャーズ』(12)で、「ジョス・ウェドン監督は、軽薄になり過ぎない楽しさと、ずっしりと重苦しくならないスリルの両方を我々に与えてくれた」と評している。3位に選ばれた『ダークナイト ライジング』(12)は、「前作2本に比べれば、アクションや遊び心という点では劣るが、これほど素晴らしいバットマン映画を我々は映画館で再び見ることはないだろう。クリストファー・ノーラン監督はそのことを誇るべきだ」という。
以下、4位は「主演のカール・アーバンが、クリント・イーストウッドを彷彿とさせる演技を見せている」というコミックヒーロー映画『Dredd』、5位には『ホビット 思いがけない冒険』(公開中)が入っている。【UK在住/ブレイディみかこ】