クモ男、コウモリ男に続くか!?今度は蚊男が登場

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クモ男、コウモリ男に続くか!?今度は蚊男が登場

仮面ライダーがバッタをモチーフにして生み出されたように、生物をモチーフにしたヒーローは古今東西問わず多数存在する。特殊なクモにかまれて驚異的な力を得た「スパイダーマン」、コウモリをシンボルにした「バットマン」が代表格として知られているが、何と新たに蚊のヒーローが誕生した。その名もずばり『モスキートマン』(公開中)だ。蚊のヒーローとは何とも弱々しそうと思ってしまいがちだが、侮ってはいけない。モスキートマンは、ビジュアル、能力共に想像をはるかに超えているのだ。

モスキートマンになるのは、勤め先の研究所で出世レースに負けて解雇され、さらに妻を職場のライバルに奪われてしまった超不運な男ジム・クロウリー。自暴自棄になり、酒に酔いつぶれたところを拉致され、蚊を使った人体実験に利用されるも、実験が失敗して死亡。街の片隅に投げ捨てられていたところを、モスキートマンとしてよみがえるるという、スパイダーマンやバットマンもびっくりするほどの不幸な生い立ちを抱えている。

変身後は全身が薄緑色、肌はデコボコ、ベトベトの不気味なルックスになり、蚊というよりもまるでゾンビのよう。口からは、血を吸うための太いストローのような管が伸び、体内に存在する大量の蚊を自在に操ることができる。そんな彼が、自分の人生を狂わせた人々へ復讐を誓い、次々と敵の血を吸って倒していく。喉や額、時には耳の穴に管を突き刺し、見る見るうちに血を吸い取って殺すという、グロテスクな戦いのシーンは思わず目を伏せたくなるほどだ。

見た目は完全に悪役なのだが、以前に彼と同じ会社に勤めていたヒロイン、エブリンのピンチを救う男らしい姿も披露する。自分を貶めた者への復讐と淡いロマンスという、比較的王道パターンのストーリーも、異形のルックスと設定で一味違うものに仕上がっている。史上稀に見るインパクトを放つ、新たなダークヒーローの活躍を楽しんでもらいたい。【トライワークス】

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