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『ゴーストライダー2』監督が熱く語る「ニコラス・ケイジは生き残った最後のタフガイ!」

インタビュー 2013/2/7 12:00

『ゴーストライダー2』監督が熱く語る「ニコラス・ケイジは生き残った最後のタフガイ!」

地獄の炎に包まれた“ヘルバイク”にまたがった孤高のダークヒーロー、ゴーストライダー。マーベル・コミックのキャラクターのなかでも、とりわけ異彩を放つヒーローとして人気だが、2007年にニコラス・ケイジ主演で映画化された第一弾に続き、2月8日(金)より『ゴーストライダー2』が公開となる。メガホンを取ったのは、『アドレナリン』シリーズで知られるマーク・ネヴェルダインとブライアン・テイラーのハイテンションコンビだ。そこで来日したテイラー監督を直撃!「僕はコミックオタクで、マークはバイクオタク。『ゴーストライダー』を撮るにはぴったりのコンビだろう?」と陽気な笑顔で語る彼に、ニコラスの魅力やエッジの効いた映像の秘密を聞いた。

本作の主人公は、父親を死から救うために魔王と契約し、自らの中に復讐の精霊(ゴーストライダー)を宿してしまったジョニー・ブレイズ。自身の意志とは関係なく、突然出てくるゴーストライダーの存在に苦しみ続けている男だ。ニコラス・ケイジが主演を継承したものの、全く違う設定と魅力を持つ男に仕上がっている。「前作から踏襲したのは、ニコラスが主演ということだけだね。僕とマークはニコラスの大ファンなのさ!『アドレナリン』の主役だって、本当はニコラスが第一候補だったんだ。彼は僕らと同じくらい、いやもっとかな、クレイジーな男。なかなかそんな人はいないからね(笑)」。

悪魔と人間の両面を瞬時に演じ分けるニコラスの姿は、まさにクレイジーで、キレキレの演技で見るものを圧倒する。「人間性と悪魔のどちらをも表現するように、動き方については、ニコラスと色々と話し合いを重ねたよ。悪魔はどうやってバイクに乗るのか、とかね。ニコラスは、内なる悪魔について追求を重ねていたた。歪んだ世界に入り込むくらいにね。彼はすごくクリエイティブな人なので、『あれはどう?これは?』とたくさん意見を出してくれるんだ。普通の監督だったら『ありえないよ』と思うことでも、僕たちは、それが風変わりな提案であればあるほど、『それ、面白いじゃん!やろうよ!』と思ってしまうので、今回はふんだんに彼の狂気を生かしてもらったんだ。バイクにまたがって、キレまくった演技をした後に、ニコラスは『もう行くところまで行っちゃったよ。狂っちゃったよ』と言っていたね(笑)」。

何と言っても見応えがあるのが、ヤマハVMAXでの疾走シーンだ。『アドレナリン』(06)や『GAMER』(09)など、スタイリッシュでクールな映像に定評のある監督だけあって、迫力のシーンとなっているが、その秘訣は?「僕たちはローラーブレードに乗って撮影をしているんだ。まだアマチュアの頃に、バイクの超危険なスタントのビデオを撮っていて。バイクをありえない角度から撮りたかったんだけど、それにはカメラカーや機材が必要だったんだよね。でも、僕らにはそんなお金はないから(笑)。苦肉の策で、マークがローラーブレードに乗って、バイクの後ろに片手で捕まって、片手にはカメラを持って撮影をしたんだ。ずっと並行して走って行って、ある時にパッと手を離すんだ。それでもしばらくは同じスピードでバイクをとらえることができるからね。この映像を見た人たちは、『いったいどんな機材を使って撮っているんだ!?』って聞いてきたけど、何のことはない、ローラーブレードに乗っているだけさ」。

「いたずらっ子でやんちゃなことだよね」と楽しそうに笑うが、その効果についてこう語ってくれた。「やっぱり、自分たちでカメラを持って撮ることで、直に感じるものって明らかに違うんだ。アクションの場合は特にね。僕たちが、何でも自分たちでやらないと気がすまない性分っていうのもあるね。カーアクションだろうが、爆発のシーンだろうが、どんな時だって、すぐ傍に僕らがいると思ってもらって間違いない。椅子に座って、モニターを見て、『はい、それやって』なんて指示を出すことはありえない。今回なら、タイヤのすぐ傍で、自分たちが撮っているということにこだわった。すると、そこに自分がいるという臨場感、そのエナジーも伝わると思うんだ」。

タフでワルの香リのする、男臭い男を撮り続けているテイラー監督。ゴーストライダーもまさにそんな男だが、監督が魅力的だと思う主人公像を聞いてみた。「僕らが思い描く主人公像というのは、古き良きタフガイなんだ。今の映画界にも良い役者さんはたくさんいると思うよ。でも、“男”がいないんだ。みんな“男の子”という感じで、可愛すぎて、綺麗すぎる。1970年代は、スティーブ・マックィーンやロイ・シャイダー、ジーン・ハックマンなど、タフガイの宝庫だった。そういう古典的な男臭さ、1970年代を引きずっているような俳優はニコラス・ケイジだけさ!彼が生き残った最後のタフガイだね」。

炎を吐く巨大ヘルライダーよろしく、監督の発する熱量も相当なもの。自身の心に火を付ける、エネルギーの源は何なのだろう。「僕とマークを知っている人は、『アドレナリン』は僕らの自伝というか、地で行っている作品だって言うんだよ。僕らは走り続けないと駄目。止まっちゃったら、死んじゃうね(笑)。新しいアイデアを試したり、何かを発明したり、何かしらやっていないと駄目。面白くないんだよ」。

ハイテンションな監督コンビによって、生まれ変わったゴーストライダーは超クールにして超ホット。爆音を轟かせ、疾走するライダーの登場に興奮すること間違いなしだ。是非とも、その興奮を劇場で味わってほしい。【取材・文/成田おり枝】

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