邦画としては異例のロングランを達成した作品があるって知ってた?

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邦画としては異例のロングランを達成した作品があるって知ってた?

かつては『タイタニック』(97)や『千と千尋の神隠し』(01)といった作品が、大ヒットを受けて上映劇場を変えながら、または洋画の佳作がミニシアターでロングラン上映を記録したものだが、最近はそんな話もあまり聞かれなくなって久しい。ロングラン上映といっても、シネコン全盛期の今、1年はおろか半年も続けて上映していること自体珍しくなった。

ところが先日、とある日本映画が1年にわたって同じ劇場で上映を続け、52週連続上映という異例の記録を打ち立てた。その作品とは2011年12月17日に公開された『王様ゲーム』だ。人気携帯ホラー小説を、Berryz工房の熊井友理奈と℃-uteの鈴木愛理を主演に迎えて映画化したこの作品。原作人気は高いものの、なぜここまでロングランが実現しているのか?

その理由についてプロデューサーの丹羽多聞アンドリウは「邦画のミニシアター上映としては、21世紀に入ってからの記録的な快挙です。原作ファンのみならず中学生・高校生に受けたことが大ヒットの理由ですが、内容に幾つもの謎を仕掛けたことがSNSや口コミで広がりました。謎を探そうとリピーターが多かった事も成功の要因だったと思います」と分析する。

ちなみに上映しているのは、愛知県の中川コロナシネマワールドだ。昨年の公開から約1年にわたって変わらず上映を続け、現在も1日に4、5回上映されている。電話取材に応じてくれた劇場関係者によると、意外にも(?)客足は悪くないとのこと。Berryz工房や℃-uteのファンはもちろん、年末年始の休みを利用して話題の現場をのぞいてみては。【トライワークス】

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