『映画 鈴木先生』小川蘇美役の土屋太鳳が告白!「鈴木先生にお嫁に行かなきゃいけない!」

インタビュー

『映画 鈴木先生』小川蘇美役の土屋太鳳が告白!「鈴木先生にお嫁に行かなきゃいけない!」

2013年、最も期待できる女優の一人が土屋太鳳だ。2005年、女優発掘オーディション「ミス・フェニックス」で、当時最年少で審査員特別賞を受賞。ドラマ「鈴木先生」の小川蘇美役が当たり役となり、一躍注目を集める存在となった。1月12日(土)より公開される『映画 鈴木先生』では、再び小川役に挑み、まぶしいほどの成長ぶりを見せてくれる。そこで土屋太鳳を直撃!女優としての意気込みを聞いた。

武富健治の同名コミックを基に、数々の賞を受賞した話題のドラマを映画化した『映画 鈴木先生』。長谷川博己演じる鈴木先生が、教育現場の常識を打ち破り、理想のクラスを作り上げようと奮闘する。長谷川について聞くと、「長谷川さんには、いつも質問攻めにしちゃって!」と笑顔を見せた。「舞台のことや演技のことを、いつも教えてもらっています。滑舌のこととか。私、滑舌が悪くて、すごく悩んでいたんです。でも、長谷川さんに聞いたら、『滑舌も大事だけど、結局は気持ちが一番。気持ちがこもっていれば、絶対に人には伝わるから』って、教えていただいて」と、現場でも鈴木先生さながら、長谷川が色々と導いてくれたと話す。

映画版では、卒業生立てこもり事件という、史上最大の危機に立ち向かう鈴木先生。頼もしい姿も見どころだが、“小川病”の再発にも注目してほしい。土屋演じる小川蘇美がまぶしいあまり、小川を対象に妄想をしてしまう“小川病”。演じるうえでの苦労はあるのだろうか。「原作で小川病を見た時は、『私はこの作品にお嫁に行かなきゃいけない!』って思いました。でも今回、妄想している鈴木先生の演技を見て、ほっとしている自分がいたんです。『ああ!これだよ、鈴木先生は!』って(笑)。妄想シーンも、いつも長谷川さんやスタッフさんと色々と意見を出し合いながら、充実して撮影をしています」。

今回の妄想シーンでは、大人っぽいメイクや衣装にも挑戦している。「緊張しましたね!でも、私は学校でダンス部に3年間所属していたり、クラシックバレエも3歳からやっているので、レオタードとか、そういう衣装にはあまり抵抗がないんです。妄想シーンでは、いつも申し訳ないなって思うことがあって。長谷川さんと私の背が離れているので、実は長谷川さんがいつも屈んでくれているんですよ。ありがたいなあって」。

2013年には初の主演映画『果てぬ村のミナ』も公開予定だ。女優道を歩むうえで、目標とする先生はいるだろうか?「『トウキョウソナタ』(08)がデビューの映画だったんですが、その時、香川照之さんと共演させていただいて。2日間だけ、ご一緒させていただいたんですが、その2日間にたくさんのことを教えていただきました。『女優や俳優が思いっきり仕事ができるのは、周りのスタッフさんが支えてくれるからだ』とか、常に感謝の気持ちを忘れないことを教えてもらいました。それは、本当に大きな出会いでした」。

真っ直ぐに、女優という目標に突き進んでいる彼女。「私は、オーディションを受けた時から、『私を映画の世界に入れてください』って言って、この世界に入ったんです。『シザーハンズ』(90)を見て、すごい衝撃を受けて。小学校2年生の時に見たんですが、まだ印象に残っています。私も、心に衝撃を残せるような女優さんになりたい。今は、作品への出演経験を経るうちに、スタッフさんやキャストさんから、たくさん刺激を受けて、『こうなりたい!』という気持ちを、色々と膨らませています」。

現在、高校3年生の17歳。受験勉強真っ只中だという。「学校のダンス部には引退がなくて、まだこれから大会もあるんですよ。お仕事、勉強、部活など、みっちりですが、毎日楽しいです」と、弾けるような笑顔を見せた。チャレンジ精神旺盛で、何事にも一生懸命な姿が実に魅力的だ。たくさんの先生からの教えを励みに、どこまでも駆け上がっていきそうだ。まずは『映画 鈴木先生』で、是非とも彼女の輝きに触れてみてほしい!【取材・文/成田おり枝】

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