水嶋ヒロが俳優復帰!枢やな「黒執事」実写映画化でセバスチャンに
現在連載中でコミック単行本15巻までの累計発行部数が1400万部を突破(海外分を含む)している枢(とぼそ)やなの大人気コミック「黒執事」が、水嶋ヒロを主演に迎えて実写映画化される。
原作は2008年から2010年までテレビアニメ放送され、2009年には舞台版も上演されている。2010ジャパン・エキスポ・アワードの最優秀少年漫画部門受賞、2011Animagic(ドイツ)でBest International Manga賞などを受賞、全世界42の国と地域で発刊されている。類を見ない世界観と登場人物のキャラクター造詣が人気で、ストーリーのテンポ、張り巡らされた伏線、謎解きのクライマックスを持った作品だ。映画では枢やなの承認を得て、原作から約130年後を舞台にした完全オリジナルストーリーが展開される。
水嶋ヒロが演じるのは、主人公のセバスチャン・ミカエリス。知識・教養・品位・料理・武術・容姿、全てにおいて完璧な完全無欠の悪魔の執事だ。数多の映画化権のオファーの中、枢やなもセバスチャンを水嶋が演じるということで、映画化権を許諾したそうだ。今回の映画化について、枢は「『黒執事』を実写化していただけるなんて夢のようです。 水嶋さん演じるセバスチャンを拝見するのが楽しみで仕方ありません。完成が楽しみです!」と期待を寄せている。
松橋真三プロデューサーは原作の魅力にとりつかれ、枢の描くダークミステリーに魅了され、実写映画化することが夢となったという。水嶋の起用については、「原作で圧倒的な人気を持つ主人公の黒執事セバスチャン・ミカエリスを日本人で演じることのできる人を探すのは至難の業。私はずっと、それができるのは水嶋ヒロしかいないと思っていました。読者も納得だと思います。人気漫画を映画化すれば必ずヒットするということではなく、『その原作の主人公と、演じる役者のイメージがぴったり合わないと受け入れられない』というのは経験からよくわかっています。映画化実現のためには彼を口説くしかありません。出演の打診をしたのは一年半以上前になります。『水嶋さんがやらないのならこの映画化はしない』と水嶋さんのところに足繁く通い、水嶋さんに原作を読んでいただきました。以降、幾度となく作品についての打ち合わせを行い、彼もこの作品を愛するようになり、ようやく出演OKのお返事をいただいたのはついこの前のことです」と明かした。
『BECK』(10)以来の映画出演で、本作で俳優復帰を果たす水嶋は、「今まで何をするにしても自分の脳みそが出している答えを信じて行動してきましたが、松橋さんとこの作品を信じるべきだという直感に、僕は従わざるをえません。映画『黒執事』を良い作品にするにはどうしたら良いか、それを常に考えながら毎日を過ごしています」と心境を語った。
監督は、『NANA』シリーズの大谷健太郎と、テレビアニメ「TIGER&BUNNY」やSMAPとコラボレーションしたNTT「GATCHAMAN」TVCFのさとうけいいちの二人体制。映画『黒執事』は4月クランクイン予定、当年公開される。【Movie Walker】