パームスプリングス国際映画祭で服役中の囚人が最優秀男優賞を獲得!

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パームスプリングス国際映画祭で服役中の囚人が最優秀男優賞を獲得!

第62回ベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞した、パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ兄弟が監督・脚本を務める『塀の中のジュリアス・シーザー』(1月26日公開)。本作に出演するコジモ・レーガ、サルヴァトーレ・ストリアーノ、ジョヴァンニ・アルクーリが、第24回パームスプリングス国際映画祭の国際映画批評家連盟賞外国映画最優秀男優賞を獲得した。

現在もローマ郊外のレビッビア刑務所に服役中の囚人であるコジモ・レーガとジョヴァンニ・アルクーリが今回、異例の受賞となった。

同映画祭は、カリフォルニア州パームスプリングスで開催される映画祭で、1989年に開始され、毎年1月に行われている。アメリカ国内で開催される映画祭としては、トップクラスの重要な映画祭の1つで、2009年は『おくりびと』(08)が観客賞を受賞し、第81回アカデミー外国語映画賞獲得への契機となった。

レビッビア刑務所が舞台の本作は、刑務所で出演者のオーディションが行われ、実際に服役している受刑者たちによって演劇「ジュリアス・シーザー」が演じられている。カメラは刑務所内の様々な場所で舞台稽古を重ねるにつれ、囚人たちが次第に役になりきって「ジュリアス・シーザー」の登場人物たちと同化していく様を見事にとらえている。【Movie Walker】

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