山田孝之、金髪で舞台挨拶「気がおかしくなったわけではないです」
古典落語をモチーフにしたオムニバス映画『らくごえいが』(4月6日公開)の完成披露試写会が、2月4日にユナイテッド・シネマ豊洲で開催。山田孝之、桂三四郎、本田翼、西方凌、ハリセンボンら豪華キャストが登壇し、舞台挨拶を行った。金髪で登壇した山田は「今、別の仕事で。気がおかしくなったわけではないです」と言いながら「落語を見てください」と本作をアピールした。
東京芸術大学大学院映像研究科の学生たちと、プロの俳優、スタッフ陣が手掛けた本作。3つの短編映画の原案は、3つの古典落語の「ねずみ」「死神」「猿後家」。本日は3作に関わったスタッフ、キャスト合わせ、総勢13名が登壇した。
まず、「ねずみ」をモチーフにした「ビフォアアフター」のチームから。音尾琢真が「遠藤(幹大)監督は素晴らしいけど、普段は伝えることが上手じゃなくて。いつまでも話が着地しなかったです」と苦笑いしながらも、「初々しい皆さんでした」とコメント。田島ゆみかは「ほとんど3人での撮影で、控え室も一緒でとても楽しかったです」と笑顔で語った。
続いて「死神」をモチーフにした「ライフ・レート」チームへ。山田は「企画が面白いなと思いました。いろんな要素が入っていて。やりましょう!ってことで」と言うと、安田顕も「学生さんという考え方ではなく、ものを作る人たちが必死に頑張っているって感じでした」と、学生の監督をねぎらった。本田翼は「初めて酔っぱらいのシーンをさせていただいて。20歳になってすぐの撮影で、酔っ払ったことがなかったので、すごく緊張しました」と話した。
最後は「猿後家」をモチーフにした「猿後家はつらいよ」チームへ。戸次重幸は「東京芸大さんの専用スタジオで撮ったんですが、ちょうどクランクアップの次の日に音楽フェスがありまして。周りの環境はうるさかったなと」と激白。西方凌は「皆さんが真剣に作られてて誰も笑わない」と、苦労したことを告白。
さらに本作に出演したハリセンボンの近藤春菜と箕輪はるかが登場。近藤が「男性と普段、車に乗ることがないので緊張しました。ふたりで引越しするという設定を思って勝手に楽しんでいました」と妄想ぶりを披露。箕輪は「お手洗いはどこですか?って言ったら案内してくださって。お待ちしてますので、ゆっくりどうぞって言われたんですが、音が聞こえると思って、一滴も出ませんでした」と明かし、会場は爆笑の渦に包まれた。
『らくごえいが』は、この3つの短編映画と、桂三四郎の「まくら」、老若男女7名への「落語家へのインタビュー」から構成されるので、乞うご期待。【取材・文/山崎伸子】