「相棒」に欠かせない名脇役“トリオ・ザ・捜一”のイタミンが、ついに主役の座をゲット!
いまや国民的ドラマとなった「相棒」。その人気はテレビの枠を超え、『相棒 劇場版 絶体絶命!42.195km東京ビッグシティマラソン』(08)、『相棒 劇場版II 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜』(10)と、スピンオフとなる『相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿』(09)の劇場版が製作され、大ヒットとなっている。その相棒の「season10」と現在放送中の「season11」との間に起きた事件を描いた劇場版最新作『相棒シリーズ X DAY』が3月23日(土)より公開される。しかも今回の主役は、ファンからは“イタミン”の愛称で呼ばれている、捜査一課の刑事・伊丹憲一なのだ。
川原和久演じる伊丹は、「season1」から登場している人気キャラクターで、杉下右京の初代相棒・亀山薫とはライバルで憎まれ口をたたきあいながらも、お互いに認め合う仲。組織人でありながらも正義感にあふれ、時には上司命令に背くこともある熱血漢だ。女性には弱いが、強面なうえに恋愛下手なため、独身で恋人もいないことをからかわれる場面や、捜査現場に先回りしている杉下を見つけた時のリアクションなどで、ストーリーにユーモアをプラスしている。不器用で熱い男・イタミンは、ファンからの人気も高い重要キャラクターのひとりなのだ。
そんなイタミンの相棒となるのは、クールな知性派のサイバー犯罪対策課捜査官・若月。「相棒」シリーズに初参加となる田中圭が演じる若月と、時にはぶつかり合いながらも事件解決のために奔走する伊丹の姿が描かれている。「相棒」シリーズの魅力といえば、水谷豊演じる杉下右京とその相棒となる刑事とのコンビの妙。寺脇康文扮する初代相棒の亀山薫をはじめ、及川光博の二代目・神戸尊、そして三代目の甲斐亨(成宮寛樹)と、絶妙なコンビネーションを見せてきた。スピンオフ作品でも、その魅力は変わらず、『鑑識・米沢守の事件簿』では、鑑識の米沢が、猪突猛進タイプの所轄刑事に振り回されながらも、“相棒”としてひとつの事件を解決していく姿が描かれた。
『相棒シリーズ X-DAY』でも、正反対の伊丹と若月が相棒となり、ひとつの殺人事件の裏に隠された陰謀に立ち向かっていく姿が描かれる。異色の“相棒”の活躍に期待が膨らむ傍ら、また、杉下右京と神戸尊の2代目相棒が姿を見せるのも、ファンにとってはうれしい展開。イタミン&若月、右京&尊の“相棒対決”にも注目だ。【トライワークス】