鈴木福、ゆうばり映画祭で「雪がすごい!」と大興奮
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013招待作品『コドモ警察』(3月20日公開)の舞台挨拶が、2月22日にアディーレ会館ゆうばりで開催され、鈴木福と福田雄一監督が登壇。主演の鈴木は「大沼茂、50歳を演じました」と、デカ長スーツに見を包み、渋い表情で挨拶。ちびっ子たちも多く駆けつけた夕張会場の爆笑を誘った。
悪の組織レッドヴィーナスの罠にはまり、特殊ガスをかがされて子供になってしまった神奈川県警大黒署特殊捜査課の面々が、子供の姿のまま犯人逮捕に挑む本作。鈴木は「ドラマの打ち上げの時に、監督が『映画になったら良いね』って、キーホルダーをくれて。映画になってすごい嬉しかったです」と笑顔を見せた。実は50歳という設定の役だけに「大人のセリフが難しい」と苦労も明かしたが、「子供だったら『お腹空いたー!』って言うけど、デカ長なら『腹減ったなあ』と言う」と見事に演じ分けてみせ、会場から拍手を浴びた。
メガホンを取るのは、『俺はまだ本気出してないだけ』(6月15日公開)も控えるなど、ユニークな作品を数多く手がける福田雄一監督だ。福田監督は「福君たちには、あえて指示をしないようにしていたんです。大人でも言いにくいようなセリフをわざと言わせて。これだけ上手な子役たちが、四苦八苦してセリフを言うところに面白みがある」と演出の意図を教えてくれた。
夕張を訪れるのは初めてという鈴木。「雪がすごい!こんなに雪があるのは見たことがない」と背丈を越えるほどの雪に大興奮で、「お茶を置いておいて、いつ凍るのかの実験をしました。最終的に凍りました!ジュースを凍らせたら、シャーベットになった」と楽しそうに語った。また、銃を構えてみせたり、颯爽とサングラスを外したりなど、鈴木のサービス精神あふれる愛らしい姿に、会場からも終始笑顔がこぼれていた。
最後に「初主演なので嬉しいです!『コドモ警察』が面白かったよって、お友達とかいろんな人に広めてください」としっかりとアピール。また福田監督も「『コドモ警察2』を作りたい。『コドモ警察2』で夕張に戻って来させてください」と意欲を見せ、舞台挨拶を締めくくった。【取材・文/成田おり枝】