アン・ハサウェイが直前に乳首ドレスを選んだのは、あの女優のせい!?
現地時間の2月24日に開催された第85回アカデミー賞助演女優賞の栄光を手にしたアン・ハサウェイの乳首ドレスが大きな話題を呼んでいるが、実はこのドレス、アンが決めていたドレスとは違っていたらしい。
これまでレッドカーペットで常にファッションアイコンとして注目を浴びてきたアンは、ヴァレンチノ・ガラバーニと長年の親友であり、親子のような関係だそうで、アンの成功は彼のお陰だと言っても過言ではない。その事実は業界内でも有名で、“オスカー受賞”というキャリアの上では人生最高の日となる授賞式には、いつもと違う何かを求められる一方で、ヴァレンチノの勝負服を着てくると予想されていた。
実際に、授賞式の当日3時45分付けで、ニューヨーク・タイムズ紙のファッションレポーターが、「たった今、授賞式では、アン・ハサウェイ、サリー・フィールド、ジェニファー・アニストンが、ヴァレンチノのクチュールドレスを着るという発表がありました」とツイートしていたにも関わらず、アンが着ていたのは、プラダの薄いピンクのドレスだった。
レッドカーペットでアンは、「3時間前まで、どれにするか決められなかったわ。母から、『前はビジネス、後ろはパーティって感じのドレスよね』って言われたわ。ネックレスはティファニーよ。私はニューヨーカーだからね」と嬉しそうに語っていたが、視聴者の間では、乳首が目立つドレスにツイートが駆け巡り、業界内では驚きと共に、「何故、友人を裏切ったのか?」という話題で持ちきりとなった。
あるメディアは、「アンの出世作は『プラダを着た悪魔』(06)だったので、オマージュを捧げたのではないか」などという憶測をしていたが、実はこのドレスはアンのファーストチョイスではなかったらしい。
「確かにアンは、前日までヴァレンチノのドレスを着る予定でした。でも、『レ・ミゼラブル』(公開中)で共演したアマンダ・サイフリッドのアレキサンダー・マックイーンのドレスを見て、雰囲気が似ていることに怖気づいてしまったんです。それから急遽、アンはスタイリストに他のドレスを用意させ、最終的にプラダのドレスとティファニーのネックレスのマッチングが最高だと満足したため、ドレスを変更するに至ったのです」と、関係者がfashionista.comに語っている。
同サイトでは、アンが着るはずだったヴァレンチノのドレスの写真を掲載しているが、確かにアマンダの薄紫のドレスと傾向は似ているものの、主役のアンがドレスを変更する必要があったのかは大きな謎だ。
かねてからアンとアマンダの不仲説は有名な話で、プレミアイベントや賞レースで長い間一緒に行動しているが、一緒に仲良く写真に写っているところを見たことがない。また、「アマンダがいつもつまらなそうにしているのは、助演であるはずのアンが、減量の話題や演技で、同作の話題を全てさらってしまったことが、おもしろくないからだ。自分の作品ではない『レ・ミゼラブル』のイベントは、あえてあまり楽しそうにしていない」とまで言われているほどだ。
アンには、脇役でもあるライバルのアマンダに負けたくないという気持ちがあったのかもしれないが、これが事実なら、まんまとアマンダの手にはまってしまったことになる。
ファーストチョイスだったヴァレンチノのドレスの評判がどうだったかはわからないが、少なくとも人生最高の日に、「友人を裏切った」と非難されたり、「乳首騒動」でツイッターが炎上することはなかったはずだ。【NY在住/JUNKO】