『コドモ警察』鈴木福と物真似芸人ゆうたろうが語る「なにぃっ!?」のコツ

インタビュー

『コドモ警察』鈴木福と物真似芸人ゆうたろうが語る「なにぃっ!?」のコツ

コドモ警察』(3月20日公開)のデカ長役の鈴木福と、石原裕次郎の物真似で人気のお笑い芸人ゆうたろうの2ショットが実現!実は役作りとして、ゆうたろうの物真似を参考にしたという鈴木だが、この日、初めてゆうたろう本人と対面した。ふたりにインタビューし、『コドモ警察』の魅力から、石原裕次郎ばりのダンディな所作について聞いてみた。

悪の組織の罠にはまり、特殊ガスをかがされ、子供にされてしまった神奈川県警大黒署特殊捜査課の刑事たち。『コドモ警察』という名のとおり、デカ長たちが子供の姿のまま犯人逮捕に挑む。 「太陽にほえろ!」や「西部警察」などにオマージュを捧げた本シリーズで、デカ長は言うまでもなく石原裕次郎を意識したキャラクターだ。鈴木はゆうたろうの物真似について、「YouTubeとテレビを見て練習しました」とのこと。ゆうたろうの印象については「すごく面白い。この顔見ると笑っちゃう」と愛くるしい笑顔を見せた。

ゆうたろうは鈴木のデカ長ぶりについて、「強敵現る!ライバル現る!」と絶賛。「ここまで似せてくるのかと。まさにライバルですよ。僕は、裕次郎さんがお亡くなりになった年(享年52歳)まで、後10年ないので(現在43歳)、次は福ちゃんに任せようかなと。ただ、あまり頑張られると僕がいなくなっちゃうので(苦笑)」。

ゆうたろうが鈴木を見る目線がすごく穏やかで優しいのが印象的だ。「僕の息子も小学校3年生で、福ちゃんと似ていて、実は福ちゃんと呼ばれたりしているんです。もしもデカ長みたいな髪型にしたら、福ちゃんみたいになるのかなって。擬似親子みたいな感じかもしれない。だから、福ちゃんはすごく可愛い。こんなデカ長なら捕まっても良いかな」。

デカ長の名セリフ「なにぃっ!?」を言う時のコツについて、鈴木は「声低く、顔は苦い顔って監督に言われました。で、なるべく大きい声で言うんです」と、実際に「なにぃっ!?」を披露。ゆうたろうは感心しながら「まさに僕が意識的にやっているところですね。裕次郎さんは独り言みたいな感じで、本来、ぼそぼそと小さい声でしゃべるんです。でも、僕は物真似ということでわかりやすく見せています。最初はライバル心が燃えたんですが、それを見て、一瞬にして応援したくなりました」。

映画『コドモ警察』のお勧めシーンについて聞くと、鈴木は「ヘリコプターのシーン」と即答。「あとは新聞を読んだ後、畳めなくてお茶をこぼしちゃうシーンとか。最初はなかったシーンですが、テストで湯のみが倒れちゃって。その時は空っぽだったけど、監督が『それ良いね』と言って、やることになったんです」。デカ長ということで、長いセリフに苦労したという。「いつもお父さんかお母さんが読んで、僕がそれを覚えるんです。でも『コドモ警察』は台本も子供サイズで良かったです」。台本は子供用に一回り小さくて、ルビも振ってあったそうだ。

ゆうたろうは、デカ長の大人の声のアフレコを担当した。ゆうたろうは「福ちゃんは可愛い、舌っ足らずなので、実は声を当てるのが難しいんです」と告白。「あとは『何とかだよな』と言っているのを『何とかだぜ』と言い換えたりして。でも、間はすごく僕と似ていました。とっても楽しかったです」。

最後に本作の見どころを聞いた。鈴木は「最初から最後まで面白いし、アクションも本格的です」とアピールすると、ゆうたろうも「アクション、格好良かったよ!映画版は特にすごい。子供たちがよくやり切ったなと。大人顔負けのドラマです」と猛プッシュした。

確かに、映画版『コドモ警察』は、ドラマよりもさらにスケールアップし、子役たちはハードなワイヤーアクションにも体当たりでトライした。そして、幾つかのラブストーリーも盛り込まれた、とびきり楽しめる娯楽作に仕上がった。スクリーンで大暴れする鈴木福たちの勇姿に乞うご期待!【取材・文/山崎伸子】

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