アニメ映画監督の初実写作品。その出来栄えとは?

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アニメ映画監督の初実写作品。その出来栄えとは?

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(01)や、『河童のクゥと夏休み』(07)などを手がけ、大人も泣かせるような作風で注目を浴びたアニメ監督・原恵一。彼が自身初となる実写作品に挑んだ『はじまりのみち』が6月1日(土)から公開となる。

本作は、日本映画史に名を残す巨匠・木下惠介の生誕100年を記念して製作された作品。戦時中、木下監督が病に倒れた母をリヤカーに乗せて疎開させたという実話を基に、母と子の絆を描き出す正統派の人間ドラマとなっている。原恵一は、本作の監督・脚本を担当し、アニメ作品とは一味も二味も違う演出によって、世界的巨匠の原点を探ってみせた。

実写の監督がアニメ作品に挑戦するケースは少ないが、アニメの監督が実写に挑戦した作品は数多い。「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督が手掛けた『ラブ&ポップ』(98)や『式日 SHIKI-JITSU』(00)をはじめ、押井守監督の『紅い眼鏡』(87)や『アヴァロン』(01)、大友克洋監督の『蟲師』(07)など、アニメ界の巨匠の多くが実写映画に挑戦している。

元々、実写作品から多大な影響を受けている監督が多く、手掛けたアニメ作品においても意欲的な描写が見られていたが、彼らの意外な一面がさらに発見できるという点でその都度注目を浴びてきた。アニメと実写での演出がどう違うのかなどに注目しながら、見比べてみるのも面白いかも!?【トライワークス】

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