万城目学の「偉大なる、しゅららぼん」が濱田岳×岡田将生で映画化

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万城目学の「偉大なる、しゅららぼん」が濱田岳×岡田将生で映画化

2011年に刊行され、2012年本屋大賞にノミネートされた万城目学の小説「偉大なる、しゅららぼん」が、濱田岳&岡田将生のW主演で映画化されることが決まった。

琵琶湖を舞台に、不思議な力を伝承する一族の未来を担う跡取りたちの出会いから起こる騒動を描き出す。今回の映画化に対して、原作者の万城目は「あんなシーンや、こんなシーン、さらには『しゅららぼん』を本当に映像化できるのか?してしまうのか?と原作者としてドキドキしながら完成を待つ一方で、濱田さんと岡田さんには、好き放題『しゅららぼん』の世界で暴れてほしいと期待しています!」と完成を心待ちにしている。

濱田が演じるのは、江戸時代から現存する石走城の本丸御殿に住み、「生きる伝説」と呼ばれ、ナチュラルボーン殿様の生活をしている高校生・日出淡十郎。市立石走高校の生徒でもあり、同じクラスの涼介を伴の者扱い、校長の娘に恋をするが、強力なライバルで、因縁浅からぬ棗広海が現れる。濱田は万城目の作品に出演するのは今回が2作目となり、「再び万城目ワールドの独特なキャラクターにチャレンジできることを大変嬉しく思っています」と出演の喜びを語っている。

代々の一族の掟に従い、高校入学と同時に日出家の本家で“力”の修行をするため、単身石走に。はとこである淡十郎に振り回され、翻弄される日出涼介を演じる岡田は、「日出涼介という役は至って普通の人なのですが、関わる人がとにかく変わっている人で、今からセリフの掛け合いが楽しみでしょうがないです。皆さんから愛されるキャラクターにしたいと思ってます」と意気込みを見せる。

今回の共演に、濱田は「岡田くんとも久し振りの共演なので、ご迷惑をかけないように、気負いなく、いつもどおり楽しい現場にできればと思います。岡田くんとの凸凹コンビを劇場で楽しんでもらえる作品にしたいと思います」と話し、岡田は「岳くんとは10代からの付き合いで心を許している方ですし、とても信頼し、尊敬している俳優さんです。また一緒にできることを嬉しく思っています」とコメントを寄せた。

淡十郎が暮らす石走城に、一族の掟に従い力の修行をするため、分家の涼介が居候を始める。しかし、涼介は自らの力を疑問に感じ、本家の生活に戸惑うばかり。そんな涼介を淡十郎は伴の者扱いして振り回す。いつの間にか主従関係ができあがってしまったふたり。そんなある日、淡十郎は校長の娘の速水しおりに恋をする。しかし、速水は同じクラスの棗広海に恋をしているという。尋常ではないほど悔しがる淡十郎。何を隠そう、棗一族も不思議な力を伝承する一族で、日出家とは永遠のライバルだったのだ。絡み合う両家の因縁。淡十郎の小さな失恋の腹いせが火種となり、やがて街や歴史をも巻き込む大きな騒動へ向かう。

メガホンを取るのは『犬とあなたの物語 いぬのえいが』(10)の水落豊。ライバル棗広海や淡十郎の姉の日出清子、涼介の師範となる藤宮濤子、日出グループ総裁の日出淡九郎などのキャストは未だ決まっておらず、今後の発表を楽しみに待ちたい。『偉大なる、しゅららぼん』は2014年春の公開を予定している。【Movie Walker】

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