エロい、エグい、えげつない!賛否両論なゾンビ映画って!?
走ることなんて普通、果ては人間のペットになったり、セクシーなポールダンスを披露したり…と、近年なんでもあり状態が続くゾンビ映画。そんな中でも、さらに常軌を逸していると言われる衝撃作が、4月20日(土)公開の『デッドガール』だ。
サエない高校生のリッキーとJTは廃墟となった病院に忍び込み、横たわる全裸の女性を発見。たじろぐリッキーを横目に、本能の赴くままズボンを下ろすJT。だが、彼女は撃っても、殴っても死なないゾンビだった! 衝撃の事実にJTは、本来凶暴であるはずのゾンビ女性が拘束されているのを良いことに、彼女に対して神をも恐れぬ行為、陵辱を繰り返し、狂気の世界へとのめり込んでいく…。これまでにない“新しいゾンビ映画のかたち”とも言えそうだが、製作者の正気を疑いたくなる、不謹慎かつえげつない作品とも言えそう。とらえ方には差はあるが、トロントをはじめとする世界の映画祭で物議を醸してきた問題作であるのは間違いない。
だが、そんな本作にも楽しみなポイントが。主人公のリッキーを演じるのは、『死霊のはらわた』(5月3日公開)や浅野忠信との共演作『Regular Boy』などが待機中のシャイロー・フェルナンデスで、彼を筆頭に期待の若手俳優が多数起用されているのだ。あのジョニー・デップが実はホラー『エルム街の悪夢』(86)でデビューしたように、今作にもダイヤの原石が潜んでいるかもしれない。少しの勇気と覚悟を持って、ハリウッドの今後を担う“逸材”探しに挑むのも一興だ。【トライワークス】
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