トム・クルーズ「19回来日しているけど、あと19回来たい」とラブコール
SFアクション映画『オブリビオン』(5月31日公開)で、主演のトム・クルーズ、ヒロインを務めたオルガ・キュリレンコ、ジョセフ・コシンスキー監督が来日。5月7日にザ・リッツ・カールトン東京で記者会見を開催した。『アウトロー』(12)の1月のキャンペーン以来、約3ヶ月ぶりに来日したトムは「日本の方々や日本文化は、僕にとって特別なもの。19回来日しているけど、もうあと19回来ても構わないほど、この国が好きだ」とリップサービスをした。
キュリレンコの来日は『007 慰めの報酬』(08)以来、約4年半ぶり。彼女なトムとの共演につい「トムがいなければ、この映画はできなかったわ。特にスタントシーンは、怖くても、経験豊富なトムが隣にいてくれることで、自信が持てたし、心強かったわ」と笑顔で語った。
ド迫力の飛行シーンについては、監督とオルガとよく相談したと話すトム。「『トップガン』(86)のコックピットのシーンは、今見てもよくできているから、今回も色々と話し合ったよ。リアルに撮らないと、パイロットの友人たちが許さないしね」とコメント。すると、オルガは「私は飛行機は絶対に操縦したくないわ(苦笑)。今回、トムと一緒に乗れたのは良かったけど、それ以上は結構よ」と、お茶目な表情を見せた。
『トロン:レガシー』(10)以来、約2年半ぶりの来日となったコシンスキー監督は、「『アラビアのロレンス』(62)を意識して本作を撮ったよ。ブルースクリーンの映画にはしたくなくて、実写で撮っているような映画にしたかった」とのこと。エイリアンの襲撃で人類が他の惑星に移住した近未来の地球を舞台にした本作だが、確かにリアリティのある美しい映像美が圧巻だ。トムにとって『マイノリティ・リポート』(02)以来、11年ぶりのSF主演映画ということで、今から大いに期待がかけられている。【取材・文/山崎伸子】