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原作のすごさにレオナルド・ディカプリオ「演じることに怖気づいた」

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原作のすごさにレオナルド・ディカプリオ「演じることに怖気づいた」

F・スコット・フィッツジェラルドの小説「グレード・ギャツビー」を、『ムーラン・ルージュ』(01)のバズ・ラーマン監督が独自の解釈と想像力を駆使し、3D映像で映画化した『華麗なるギャツビー』が6月14日(金)から公開される。今回、『タイタニック』(97)以来、実に15年ぶりに純愛に生きる男に扮したレオナルド・ディカプリオと、バズ・ラーマン監督のコメント入り特別動画が到着した。

宮殿のような豪邸に暮らし、毎夜のように豪華絢爛なパーティーを開く謎めいた男ジェイ・ギャツビー(ディカプリオ)。「真実を話そう」と、彼は隣人のニック(トビー・マグワイア)に自らの生い立ちを打ち明ける。裕福な名家に生まれ、ヨーロッパで宝石や名画に囲まれた贅沢な暮らしを送ったこと。戦争では数々の勲章を受けて英雄となり、両親が亡くなった今は天涯孤独の身であること。できすぎた話を怪しむニック。やがて、耳を疑う噂と危険な人脈、そして上流社会の女性との禁じられた恋が、少しずつギャツビーの華麗な仮面をはがしていき、彼が街に来た本当の目的が明らかになっていく。

「ギャツビーという役柄のダークな側面、そのキャラクターの複雑さ、そしてスクリーン上でのカリスマ性を考えた場合、演じられる役者は限られてくる。映画化の権利を取る時から、ギャツビーはレオしか考えられなかった。“もし彼が断わったら?”ということを考えることすら拒否したんだ」とラーマン監督は語る。

原作の「グレート・ギャツビー」は、アメリカ文学の代表作として名高く、今まで4回映像化された。そのなかでも、古くからの映画ファンには1974年にロバート・レッドフォード、ミア・ファロー主演で製作され、大ヒットした『華麗なるギャツビー』が馴染み深いだろう。また、「ノルウェイの森」「1Q84」「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」などを世に送り出した村上春樹は、この原作を最も影響を受けた作品の一つに挙げており、自ら日本語訳も手掛けている。

ディカプリオは「僕が原作を読んだのは中学時代で、あのストーリーにとても感動した。でも、若かったから普通のラブストーリーだと思っていた」と話す。監督から映画化の話を聞き、再読したレオは「文学史上、最高傑作の一つと永遠に結び付けられるような、人々の記憶に残る映画で演じることに怖気づいた」という。初めて読んだ時は物語をしっかり解釈できておらず、大人になってから本当の意味で解釈できたと語る彼は、本作を「小説の世界が見事に表現されている。ヒップホップなど、様々な現代要素を監督が上手く物語に融合させた。映画を作り始める時に、原作に忠実、かつ最高の形で表現することを監督との約束事にしていたから、完成した作品を見て原作に恥じない出来に満足している」と絶賛する。ギャツビーのかつての恋人デイジーを演じたキャリー・マリガンも、到着した特別映像内で「別世界に飲みこまれる」とコメント。これは、『ロミオ&ジュリエット』(96)でシェイクスピアを現代によみがえらせたラーマン監督が真骨頂を発揮していることを巧みに表現したものと言えよう。ゴージャスで煌びやかな世界に酔いしれ、ミステリアスなストーリーの行方に息を呑む、極上のエンターテインメント作品に仕上がった本作。是非、劇場でこそ楽しみたい!【Movie Walker】


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