究極の脚フェチの柄本佑がエロスの天使&女王との過激共演を語る!

インタビュー

究極の脚フェチの柄本佑がエロスの天使&女王との過激共演を語る!

『ヌードの夜』(93)、『GONIN』(95)などのエロティックな作風で知られる石井隆監督によるラブファンタジー『フィギュアなあなた』(公開中)。本作で主演を務めたのは、2003年のデビュー作『美しい夏キリシマ』以降、様々な映画やドラマで活躍を続ける演技派俳優の柄本佑だ。彼に、フルヌードで等身大フィギュア役に挑戦したヒロイン佐々木心音の印象、そして“エロスの女王”こと壇蜜との共演について語ってもらった。

初顔合わせの時、石井隆監督の存在に緊張しすぎていて、佐々木心音のことをあまり記憶していなかったという柄本。「改めて思い返すと、心音さんは場の空気を盛り上げてくれる方でしたね。積極的に声をかけてくれたので、早いうちからコミュニケーションが取れました」と、現場ではよく話をしていたそうだ。今回が初めての本格演技となる佐々木に演技指導をしていたのかと思えば、大半が映画とあまり関係のない内容ばかりだったとか。「心音さんは演技といってもフィギュアの役で、ほとんど動かないので(笑)。あまり、その辺は意識しませんでした」。

柄本が演じているのは、突然リストラを宣告され、自暴自棄になっている孤独なオタク青年の役だ。酔っ払って喧嘩を吹っかけたチンピラに追われ、逃げ込んだ廃ビルで等身大美少女フィギュアのココネと出会い、奇妙な世界に入り込んでいく。佐々木は文字どおりフィギュアであるため、自由に動くことを制限されているのだが、そんな動かないヒロインを相手に、柄本はどのように演技を心がけたのか?「監督も、撮影の佐々木原さんも、現場の誰もが『心音さんをどう美しく映すか』ということを考えて動いていました。濡れ場でお乳をなめる時にも、真上からだと僕の顔しか見えなくなっちゃうので、横からなめにいったりとか、カメラの位置をかなり意識しましたね。心音さんを使っての一人遊びのシーンは、最初以外、ほぼアドリブだったのですが、昔からおもちゃで遊ぶのが好きだったので結構自然に出てきました」。

ドラマ、映画問わず、これまで多くの現場を経験している柄本。意外にも、本作のベッドシーンでは恥じらいを感じたそうだ。「これだけベッドシーンが多い撮影は初めてでした。確かにベッドシーンは恥ずかしいんですが、相手のことよりも、自分の裸を見られることが一番恥ずかしいんですよね。現場に入ってしまえば大丈夫なのですが、撮影前はお腹がぷよぷよしちゃってるのを見られちゃうのが恥ずかしいな、とか。あとは『これからお乳を見せますよ』『次はお尻ですよ』という感じカメラにアピールしながら、セッションのように楽しんで、と言うと心音さんに失礼かもしれませんが、面白くやらせていただきました」。

ちなみに主人公の内山は、フィギュア好きという性的嗜好の持ち主。テレビなどで脚フェチであることを公言し、ウィキペディアにも究極の脚フェチであることが記されている柄本は、主人公に共感できる部分があった(?)ようだ。「そうなんですよ。僕、脚について話し出すと止まらなくなっちゃうんです。細い枝みたいな脚はポキっと折れちゃいそうだから恐い。だから、特に太ももが肉感的で、健康的な脚が好きなんですよね。そういう意味で、佐々木さんは非常に良かったんじゃないでしょうか(笑)」と、理想の脚についての熱い持論を交えて、存分に語ってくれた。

そして、同じく石井監督作の『甘い鞭』(9月21日公開)に主演する壇蜜が、本作にもちょい役で出演。柄本は、Tバック姿で踊る壇蜜の股に頭を挟まれたりと、強烈なシーンで共演を果たしている。「実はこの作品を撮影していた時は、まだ壇さんが『私の奴隷になりなさい』(12)でブレイクする前のことで、現場で彼女がどんな方なのか認識していなかったんですよ。すごく綺麗で淫靡な方だなあと思っていたんですが、まさかその後、あんなに人気になるとは想像していなくて。改めて振り返ると、『うわあ、すげえ!あんな人の股間を間近で見ていたんだ!』って思います(笑)」。

最後に、「最近は実話を基にした映画がすごく多い。だから、こんな嘘だらけな映画があっても良いんじゃないかなって思います」と語った柄本佑。どうしようもなく情けない男の悲哀を見事に体現しているだけでなく、ヒロインを立たせる演技も堂に入っており、若くしてベテランの風格が漂う俳優と言えるだろう。彼が苦心して引き出した佐々木心音の美しい肢体と共に、石井監督の生み出す幻想的な世界にじっくり浸ってほしい。【トライワークス】

作品情報へ

関連作品