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後の劇場公開アニメにも影響をあたえた『空の境界』のスゴさ

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後の劇場公開アニメにも影響をあたえた『空の境界』のスゴさ

奈須きのこの同人小説を基に、07年から09年にかけて全7章がアニメ化され、劇場公開されるや、連日満員という驚異的な動員を記録した『劇場版 空の境界』。同作の第一章を3D化した『劇場版 空の境界 俯瞰風景3D』が公開中だ。

同作は、約2年間の昏睡状態から目覚め、モノの“死”を見る力を手に入れた少女・両儀式と、同級生だった青年・黒桐幹也、2人が頼る魔術師・蒼崎橙子の3人を中心としたミステリアスな物語が圧倒的なビジュアルで描かれ、多くのアニメファンを魅了した。今回の3D化に際し、少女連続飛び降り事件の舞台となる廃墟・巫条ビルのビジュアルや同ビル屋上での式のバトルシーンなどが奥行ある映像となり、さらにその世界観を際立たせている。

先述したように、劇場公開時には連日満員で立ち見が出る盛況となり、上映回数や上映劇場を増やすなど、1時間にも満たない作品ではあるが、そのクオリティさえしっかりしていれば、観客動員につながるという一種の成功例を導き出した。それは10年2月から劇場公開をスタートさせ、大ヒットを記録している『機動戦士ガンダムUC』シリーズなどにも少なからず影響を与えたはずだ。

本作の上映に加え、全7章を時系列順に全13話として構成したテレビアニメ版が7月から放送されているほか、秋には新作となる『未来福音』の公開も決定している。なぜ、本作が多くのアニメファンを魅了したのか、その理由をぜひその目で確かめてほしい。【トライワークス】

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