水谷豊夫妻、会見でラブラブ。伊藤蘭は「水谷豊さんのおかげ」と感謝!
妹尾河童の自伝的ベストセラー小説を映画化した『少年H』(8月10日公開)の完成報告会見が、7月10日にグランドハイアット東京で開催。水谷豊、伊藤蘭、子役の吉岡竜輝と花田優里音、小栗旬、國村隼、岸部一徳、降旗康男監督が登壇した。本作は第35回モスクワ国際映画祭のGALA(ガーラ)部門に出品され、特別作品賞を受賞。水谷はモスクワでの反響について「場面場面で笑ったり泣いたりと、みなさんが反応してくれて。思いが伝わったのは嬉しかったです」と喜びを語った。
GALA部門とは、世界の映画業界で話題を呼ぶであろう作品を上映する部門で、『少年H』は実写日本映画として初めて選出された。
実生活でも夫婦である水谷と伊藤は、本作で、テレビドラマ「事件記者チャボ!」以来28年ぶりの共演を果たした。伊藤は「逆境の中にいる家族ですが、笑顔を失わない。頼もしくどこか楽観的な母親像に巡り会えたこと、こういう作品に出られたこと、水谷豊さんに感謝したい」と水谷に感謝の言葉を述べた。水谷は、伊藤の還暦祝いにこの母親役をオファーしたそうで「次は古希(70歳)のお祝いに何か」と、笑いを取った。
小栗も受賞について「素晴らしいことです。戦争を経て、日本という国が海外へ映画を持って行って、日本でこういう戦争があったというのを世界の人が知ってくれたのは良いことだなと思いました」と語った。また、國村は水谷と伊藤が夫婦だったことを知らなかったと告白し「おふたりには失礼しましたと謝りました」と苦笑いし、会場をどよめかせた。
『少年H』は、昭和初期の激動の時代をたくましく生きた家族の姿を、“少年H”の視点から描いた人間ドラマ。『あなたへ』(12)の降旗康男がメガホンを取り、脚本を『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの古沢良太が担当した本作は、実に味わい深い感動作に仕上がった。【取材・文/山崎伸子】