ベネディクト・カンバーバッチが六本木で日本のファンに挨拶

映画ニュース

ベネディクト・カンバーバッチが六本木で日本のファンに挨拶

ベネディクト・カンバーバッチが『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(8月23日公開)を引っさげて来日、7月16日に六本木・ニコファーレでライブ記者会見が開催された。約7か月ぶり、2度目の来日を果たしたカンバーバッチは「とても興奮しているよ!」と笑顔を見せた。

本作は、J・J・エイブラムスが名作を新たによみがえらせ、話題を呼んだSFシリーズの第2弾だ。イギリスBBCのテレビシリーズ「SHERLOCK」に主演してブレイクしたカンバーバッチ。7月15日に日本に降り立った際には、成田空港に約1000人のファンが駆けつけるなど、日本でも大人気となっている。「皆さん、とても献身的に私を待っていてくれた。今では両親も空港に迎えには来てくれないのに、1000人以上もの人が集まってくれてとても嬉しかったよ」と喜びのコメント。「東京は大好きで愛している場所。新しいものと古いものが混ざり合った町で、僕にインスピレーションを与えてくれる」と来日の感想を寄せてくれた。

カンバーバッチは「第1作のファンだったんだ。現場に入った時はカークやスポックを見て、すっかりファンのような感覚になってしまった」と“スター・トレック愛”を告白。「家族のような関係が確立されているなかに入って行くのは緊張したけれど、みんなが僕を温かく歓迎してくれた。職人であり、謙虚な素晴らしいメンバーだよ」。そして、J・J・エイブラムス監督については「コラボレーションを大切にする人で、エゴというものが一切ない人。また彼と仕事ができることを楽しみにしているよ」とメンバーとのチームワークも素晴らしいものだったようだ。

本作でカンバーバッチは、“世紀の悪役”ジョン・ハリソンを存在感たっぷりに演じている。「演じてから、暴力的になったよ。これは冗談だけれど(笑)。彼の意志の鮮明さに影響を受けたんだ」と冗談を交えて、役柄から得た刺激を吐露。激しいアクションシーンにもチャレンジしているが、「ここまでの規模でアクションを演じたのは初めて。武術を混ぜ合わせて訓練をしたんだ。肉体的にも1日2時間の訓練をして、食事も1日4000kcalの摂取をしたりと、新しい経験ができた。とても楽しんでチャレンジしたよ」と撮影を振り返ってくれた。

ネットで生中継され、ファンからのコメントが会場の壁中に映し出されるという演出が施されたこの日。カンバーバッチも日本のファンから寄せられるコメントに興味津々で「『ハンサムなポーズをしてください』というメッセージがあったね」とポーズをとったり、「ネットの皆さん、大好きです!」と笑顔を見せたりと、紳士的で気さくな一面をのぞかせていた。5月16日に全米で公開され、8670万ドルを売り上げるNo.1のオープニングを記録した本作。日本では8月16、17、18日のお盆休みに先行公開されることも決定。今から公開が楽しみだ。【取材・文/成田おり枝】

関連作品