ジョニー・デップ「世間体や僕に関するニュースはなるべく無視をするようにしている」
ジョニー・デップが『パイレーツ・オブ・カリビアン』(03~11)シリーズのスタッフと再タッグを組んだアクション大作『ローン・レンジャー』(8月2日公開)。7月17日に新宿パークタワーで記者会見が開催され、来日を果たしたジョニーとアーミー・ハマー、ゴア・ヴァービンスキー監督、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーが登壇。ジョニーは「クールになるためには、アンクールに(格好悪く)なれ」と格好良くなるための秘訣も教えてくれた。
本作は、正義のために戦うローン・レンジャーと復讐に燃える戦士トントという正反対な2人が、巨悪に立ち向かうアクションアドベンチャー。超個性的な悪霊ハンターのトント役を奇抜なメイクで演じたジョニーは「子どもの頃に『ローン・レンジャー』を見ていても、興味が向くのはトントだった」とコメント。「マッドハッターやジャック・スパロウなど、僕はいつもアウトサイダーな人間に興味を持つんだ。今回、トント役を演じることができたのはゴアとジェリーのおかげ。彼らは僕と同じくらい頭がおかしいんだよ」と話して会場の笑いを誘っていた。
ローン・レンジャー役を演じるのが、次世代のスターとして注目を集めるアーミー・ハマーだ。アーミーは「最高の体験だった」と撮影を振り返り、「ジョニーは、いつも現場でものすごく細かいところまで観察しているんだ。とても影響を受けたね」とジョニーから受けた刺激を告白。ジョニーも「クリエイティブなことをする時は、楽しんでやることが大事。アーミーとはとても楽しい時間を過ごした。笑いが止まらなくなることもあったくらいだよ」と大いに共演を楽しんだ様子だ。
ヴァービンスキー監督とプロデューサーのブラッカイマーは『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズでもジョニーとタッグを組んでいる。「なぜ何度もジョニーを起用するかというと、彼が常に、映画作りに新しいものを持ち込んでくれるからなんだ。ジャックやトントを見てもわかると思うけれど、彼は新しいユニークなものを作り続けている俳優なんだ」(ブラッカイマー)
50歳にして、色気と実力を兼ね備えたジョニー。記者から「格好良くなる秘訣」を聞かれると、「格好良くなるためには、格好悪くなれと言いたい」とアドバイス。「僕は20数年くらいホームレスのような格好をしているんだ。世間体や僕に関するニュースはなるべく無視をするようにしている。だから、クールになるためにはアンクールであれ、無視をしろ、自分らしくあれとアドバイスしたい」とメッセージを送っていた。【取材・文/成田おり枝】