新ドラマ主演が決まった堀北真希の、劇場で見たい“ダーク”な演技

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新ドラマ主演が決まった堀北真希の、劇場で見たい“ダーク”な演技

10月から始まるフジテレビ系の新ドラマ「ミス・パイロット(仮)」に出演することが発表され、空港を舞台に女性パイロットの候補生役を務めることが明らかになった堀北真希。NHK朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」で国民的女優として幅広い世代に認知されるようになった彼女だが、フジテレビ系では「アタシんちの男子」以来4年ぶりの出演、さらに航空業界で数少ない女性パイロットの実像が取り上げられるとあって注目を集めることは必至だ。ほんわかした女性らしいイメージだった堀北が、同ドラマで仕事に燃える“強い女”を演じることも期待だが、そのイメージを覆す“意外すぎる姿”として話題なのが『劇場版 ATARU THE FIRST LOVE&THE LAST KILL』(9月14日公開)だ。

本作は2012年に放送され高視聴率をマークした連続ドラマ「ATARU」の劇場版。サヴァン症候群という特殊な能力を持った主人公・アタルが、次々に難事件を解決するミステリードラマだ。映画は、出所したばかりの犯罪者を狙う “犯罪者狩り”事件が発生したことで、アタルが容疑者として警察に追い詰められる姿を描く。堀北が演じるのは、この事件のキーマンとして登場するアレッサンドロ・カロリナ・マドカ。サヴァン症候群と同じような能力を持ち、かつてはアタルと犯罪トレーニングを受けていたという人物だ。天才的な頭脳で警察を翻弄し、やがてアタルを犯罪の道へ誘っていく。

今年の正月に放送されたスペシャル版で初めて登場したマドカ。その際は、一瞬にして消えてしまったが、今回の映画ではかなり強烈な印象を残している。「私達は史上最強の犯罪者になれるのよ」と怪しげな声でアタルを惑わせ、顔には不敵な笑み浮かべる。その瞬間に口の中で見える金歯がかなり不気味。さらに、口元に血をたたえながらわめき騒ぐなど、これまでに見たことのない堀北の姿が確認できる。この異様な雰囲気は、『踊る大捜査線 THE MOVIE』(98)で小泉今日子が演じた犯罪者を思い出させるほど。まさにアタルの運命のライバルとしてふさわしく、警察の最凶の敵と言えるだろう。

正体不明で、狂気に満ちた女・マドカに全身全霊で挑んだ堀北の姿は一見の価値あり。彼女のダークな演技をぜひ劇場で確かめてほしい。【トライワークス】

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