大物スター続々来日の東京国際映画祭、ミューズ就任の栗山千明も「日本の文化を知ってもらいたい」と笑顔

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大物スター続々来日の東京国際映画祭、ミューズ就任の栗山千明も「日本の文化を知ってもらいたい」と笑顔

10月17日(木)から10月25日(金)まで開催される第26回東京国際映画祭。9月19日、記者会見が六本木アカデミーヒルズで行われ、今年の映画祭の“顔”となるフェスティバル・ミューズに就任した栗山千明、コンペティション部門作品に選出された『ほとりの朔子』主演の二階堂ふみらが登壇。栗山は「日本と世界をつなぐ映画祭のお手伝いをさせていただけてとても光栄。私自身も楽しみながら、精一杯務めていきたい」と目を輝かせた。

世界中から様々なジャンルの良質な作品が東京に集まり、9日間で一挙に上映する東京国際映画祭。栗山は「映画祭を通して、日本の文化を知っていただきたい。海外からいらっしゃるお客様とお会いできるのを楽しみにしている」とニッコリ。椎名保ディレクター・ジェネラルも「作品の心、クリエイターの心を“おもてなし”を持って届けていきたい」とホスト国としての意気込みを語っていた。

東京サクラグランプリを競うコンペティション部門には、今年は世界93の国と地域から1463作品が集まったが、矢田部吉彦プログラミング・ディレクターは「今年のキーワードは、あえて言うならば“戦う映画”。国の体制や古い世代の常識に戦いを挑む人、そして、保守的になりがちな映画界の中でも、しっかりと個性を発揮し、戦う監督たちの作品が入ってきた」と作品の傾向について語ってくれた。

そのコンペティション部門には、2本の邦画作品が選ばれている。社会派青春映画『ほとりの朔子』からは、深田晃司監督とともに、主演の二階堂ふみが出席。二階堂は「大きな楽しい映画の祭典に参加できて嬉しい」と喜びの声。続けて「もうすぐ誕生日を迎えるので、10代も最後。着飾ることなく、満喫したいです」と笑顔を見せていた。ジョージ秋山の傑作漫画を映画化した『捨てがたき人々』の榊英雄監督は、「自分のルーツを探る映画になった」と胸を張る。厳選された作品群から決定する、東京サクラグランプリの行方にも注目だ。

大物スターの来日が続々と決定しているのが、特別招待作品部門だ。東京国際映画祭事務局長の都島信成氏は「『キャプテン・フィリップス』のトム・ハンクス、『マラヴィータ』のロバート・デ・ニーロ、『ブリングリング』のソフィア・コッポラ監督とプロデューサーのフランシス・フォード・コッポラの来日も決定している」と言明。さらには「触れ合っていただくことが大事だと思っている」とのこと。「オープニングカーペット以外にも、連日カーペットイベントを行い、会場に来れば誰かに会えるというものにしたい」というから、期待したい。

色とりどりのラインナップに、大物たちの来日が華を添える今年の東京国際映画祭。世界各国の映画人の思いに、直接触れられる貴重な機会でもあるので、是非とも最新情報をチェックして、開幕を楽しみに待ちたい。【取材・文/成田おり枝】

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