J・K・ローリング「生活保護受給者のシングルマザーとして差別された」
ハリポタシリーズの大ヒットで、今こそ世界で最もリッチな女性の1人に数えられているJ・K・ローリングだが、ハリポタでブレイクする前は生活保護を受給しながら子供を育てるシングルマザーだった話はよく知られており、その頃、自分が世間から受けた差別について、赤裸々に語っている。英SKYニュースが伝えている。
「好きでそうなったわけではないのに、多くの人々の目から見れば、自分が(生活保護を受けるシングルマザーとして)定義されていることがだんだんわかってきた。恩着せがましい態度は、汚名を着せられることと同じぐらいにつらかった。教会で働いていた時に、そこを訪ねて来た女性が、何度も私のことを『未婚の母』と呼んでいるのを耳にした」というローリングは、他人の税金で生活している「たかり屋」のように生活保護受給者のシングルマザーたちを呼ぶのは公平ではないと主張する。
「『努力家たちと怠け者たち』みたいな言葉には特に不快感を感じる。シングルの親というのは、すでに朝から晩まで子供の面倒を見て働いているのだから。そういう言葉は、もう一度仕事に就きたいと思っている親たちの自信を喪失させるだけ」と話している。【UK在住/ブレイディみかこ】
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