松本人志が次回作『しんぼる』について沖縄で会見
木佐彩子の司会で幕を開けた松っちゃんこと松本人志の第二回監督作品『しんぼる』の製作発表記者会見が、沖縄国際映画祭開幕に合わせて、沖縄県北谷で行われた。
最初に登壇した吉本興業の吉野社長が「才能ある人物で、映画というステージでファンの期待に応える、本物の娯楽作品を作り出せる人物」と評した後、いささか緊張気味の松本人志が登場。開口一番、「本当はこんな大袈裟にしたくなかったんですけどね。大人の事情で」と会場を笑わせた。
会見は質疑応答形式で僅か10分足らずで終わったものの、第一作目の『大日本人』とは異なり、「最初から海外に出す準備をしていた」と意欲を見せた。その向かう先としては「カンヌに撮ったと連絡した」と、やはりカンヌを目指すようだが、具体的なことはこれ以上出なかった。
また前作は内容を明かさないまま公開ということだったが、公式サイトがまさに当日オープン、そして本人の口からは「閉じこめられた男が脱出を図るが、そこで色々なことに巻き込まれていくというか、巻き込んでいくというか。まあ、ほとんど僕しか出てないんで(笑)」と概要が語られ、出演者については「全くいないです。まあ、ある外人さんぐらいで、申し訳ないぐらい」「松本が作るものを大画面で見たいという人のもの」とのことだ。実は「出演者としては一切出たくないと思ったけど、誰がやるねんとなって、周りを見たら誰もいなくて。まあ、大人の事情で僕になりました(笑)」ということらしい。
海外を目指すという言葉どおり、「前作は外国の人たちに見てもらおうという意識がなく、言葉が通じないということがあったんですが、今回は言語がそんなに出てこない」。まもなくクランクアップの予定で、公開は2009年秋(松竹系)を予定。「すごく良いものができて、手応えを感じています。どこの星に出しても恥ずかしくない」と断言した『しんぼる』に目が離せない。【取材・文/真野博之】