恋人同士の「何気ない日常の空気感」を漂わせる松本潤がごく“普通”のサラリーマンを演じてみて思ったこととは?

インタビュー

恋人同士の「何気ない日常の空気感」を漂わせる松本潤がごく“普通”のサラリーマンを演じてみて思ったこととは?

中学時代の初恋の人と10年ぶりに再会したことから始まる、ファンタジー・ラブストーリー『陽だまりの彼女』(10月12日公開)。本作で『花より男子ファイナル』(08)以来、5年ぶりの映画出演を果たす松本潤が、鉄道オタクで恋が苦手という、ごく“普通”の優しい青年・浩介を好演している。それは、監督を務めた三木孝浩に「マツジュン史上、一番“鈍くさい”松本潤がこの映画にいる(笑)」と言わしめるほどだ。

「今までやらせてもらっていた役は、感情の起伏が激しかったり、ハイテンションだったり…今回の浩介とは真逆。浩介はどこにでもいそうな就職したばかりの新人サラリーマンです。気は優しいけど、ちょっと冴えない男の子ですから」と、これまでの役柄と浩介役とをこのように比較した松本。「最初に脚本を読ませてもらった時、これまでのキャラクターとは違うものを表現できると感じましたし、演じていてとにかく楽しかったですよ。三木監督がこの役に僕を選んでくれたのは、本当に嬉しかったです」と、浩介役への特別な思いも明かしてくれた。

浩介を演じる上で、特に大切にしたことについて、「浩介の持つ“優しさと温かさ”のようなものを普段から心掛けていました。撮影期間中は他の仕事中でも、なるべく“丸く”というイメージでいました」と語り、また、撮影現場の雰囲気にも助けられたという。「監督をはじめ三木組のみなさんにあたたかい現場を作っていただいたんですよ。だからこそ、ソファで寝転がっているところとか、2人並んで歯を磨いているところとか、ただ買い物しているところとか…2人の何気ない日常の空気感が自然に映っていると思います」と充実した撮影期間を振り返った。

また、今回オールロケとあって、水族館や公園、江の島などさまざまな場所で撮影を敢行。「いろいろと行きましたが、最初に本を読んだ時、ファンタジー要素があるので、もっと作りこまれた世界が描かれると思っていました。でも、完成したものを観させてもらったら、すごくリアリティがあった。もちろん、ファンタジー要素はあるけどそれがウソに見えないリアルさがあるんです」と、ロケでの撮影を通して感じた映画の世界観についても語った。

『ソラニン』(10)、『僕等がいた 前篇・後篇』(11)をヒットに導いた恋愛映画の名手・三木孝浩監督が、切なくノスタルジックな映像で綴る本作。「映像もきれいだし、音楽もすごくいい。観た人が自分の経験と重ね合わせて、浩介と真緒の2人の純粋な気持ちに熱くなって涙が流れる。何年か経ったあとに、自分でもまた見返したくなるような、そんな作品になりました」と松本自身も手応えを感じている『陽だまりの彼女』の公開が楽しみだ。【Movie Walker】

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